エコキュートに交換できる？ マンションの給湯器交換の注意点｜ガス給湯器交換サービス

マンションの給湯器交換は戸建ての給湯器交換とは異なり、設置できるスペースや配管に制限があります。
そのため、交換できる機種に限りがある場合も多いです。

また、「実は給湯器のメーカーや規格が統一されていた」「管理組合への届け出が必要」などのケースもあります。
マンションにお住まいで給湯器交換を検討している方に向けて、マンションの給湯器交換で注意するポイントや、費用相場についてご紹介します。

1．マンションに設置されているガス給湯器の種類と特徴

まずはマンションに設置されているガス給湯器にはどんなものがあるのか、種類と特徴を紹介します。
設置されている給湯器のタイプは、大きく分けてPS庫内設置型・壁掛け型・据え置き型の3つです。
ただし給湯器を交換するには、いずれにしてもマンション側の許可が必要です。

（1）PS庫内設置型

PS（パイプスペース）というのは、集合住宅の玄関通路に設置された扉のことです。
ベランダに給湯器があると邪魔で景観を損なうケースもあるため、マンションの廊下部分にはめ込み式でしまえるようになっているのが、PS庫内設置型です。
景観以外に、風雨を避けられるというメリットもあります。

（2）壁掛け型

廊下にPSがなく、スペースが十分にない物件などの場合は、省スペース化を狙って壁掛け型を選ぶことも多いです。
その分廊下や屋内のスペースを広く使えるというメリットがあります。

（3）据え置き型

据え置き型は室外機のような見た目で、スペースが広いベランダなどに設置できます。

（4）機能面の違い

3タイプ間で機能面の違いはありませんが、湯はり・追い焚きのみのオートタイプ、たし湯・配管洗浄などの機能も備えたフルオートタイプなどもあります。
また、エコキュートやエコジョーズなど、環境に優しく省エネで使えるという給湯器も出てきています。

2．マンションの給湯器交換の進め方

マンションで給湯器を交換したい場合の進め方について紹介します。

（1）管理組合に必要事項を確認

まずは管理組合に管理規約を確認したい旨、連絡を行いましょう。
規約に業者や工事方法などが定められており、それを逸脱しているものはそもそも規約違反となってしまうケースがあります。

先行して見積もりを手に入れても無駄になってしまう可能性がありますので、まずは規約の確認から進めていきましょう。
マンションによっては給湯器の色・サイズ・種類が決められている場合もありますし、ガスの種類の指定、工事届け出の要・不要なども決まっているケースがあります。

（2）設置場所を確認

既存の給湯器がどこにあるのか、設置場所を把握しておきましょう。
基本的に設置場所を変えることは難しい可能性が高いので、今の設置場所に設置することを想定して給湯器を選ぶことになります。
「規約の範囲内で」お住まいのマンションに設置できる給湯器を選びます。

（3）号数を選ぶ

現在設置されている給湯器の「号数」を確認しましょう。
給湯器本体を見ると「型式」の欄にアルファベットと数字が記載されており、最初の数字2桁が号数表示です。
号数というのは1分間に水温＋25度のお湯を沸かせるリッター数のことなので、数字が大きければ大きいほど、多くのお湯を一度に出せる機能があるということになります。

単身世帯なら16号、2人家族なら20号、4人家族なら24号というのが目安です。
お風呂に入る、洗面所でお湯を使う、食器洗いをするなど複数人が別の箇所で使う場合は24号がおすすめです。

（4）機能性を選ぶ

次に、機能性の違いをご説明します。機能性の違いでは、オートorフルオート、マンションでも採用可能な省エネ機能（エコキュートやエコジョーズ）という2つの軸で異なります。

オートには湯はり・追い焚き機能がついており、フルオートにはオートの機能に加え、自動たし湯・配管自動洗浄機能などの機能が備わっています。
省エネ機能は、エコキュートやエコジョーズなどの給湯器についています。
初期費用がかかってもランニングコストを下げたいという場合は、省エネ機能がついている機種を検討するのがおすすめです。

また、給湯器と一緒に除菌機能や浴室暖房などプラスアルファの機能をつけたいという場合は、浴室乾燥機自体の交換が必要です。
マンションの場合は浴室乾燥機1つでトイレ・洗面所・浴室3つの換気を行うことが多いですが、築年数によってはそれが異なるケースもあります。
よく確認して浴室乾燥機のタイプを選んでください。

3．マンションの給湯器交換の費用相場

マンションで使われるタイプ別機種と、価格相場を順に紹介します。
先に申し上げたように、マンションの給湯器の場合は設置場所が決まっており、それ以外に給湯器の設置を勝手に行うことはできないことがほとんどです。

そのため、住んでいるマンションがPS（パイプスペース）と呼ばれる玄関通路にあるスペースに取り付けられているか、それとも壁掛け・据え置きタイプかを確認しておきましょう。
それにより必要な機種自体が大きく異なりますので、まずは給湯器が入る場所の把握を行い、PS設置タイプ・壁掛けタイプ・据置きタイプの3つのうち、どれを選ばなくてはならないかを確認しましょう。

そこから、機能・価格・デザイン面などを考慮して機種選びを行ってください。
下記に弊社で給湯器本体＋リモコンセット（呼び出し音付）工事＋処分費＋消費税の場合の価格相場を紹介しました。
参考にしてみてください。（いずれも暖房機能なしの場合です）

なお下記の費用以外に、配管カバー・排気変更部材・床暖房リモコンなどの作業が入った場合、あるいは搬入経路や作業スペースが狭い場合、駐車場がない場合などは別途料金がかかります。詳しくはお問い合わせください。

私どもガス給湯器交換サービスでは、マンションにお住まいの方々の給湯器交換を多く施工しております。
マンションの給湯器交換の施工事例は以下のページからご確認ください。

▶マンションの給湯器交換事例、関連記事一覧

また、給湯器交換にかかる費用については、以下のページで詳しくご紹介しておりますのでご参照ください。

▶給湯器交換の価格

4．まとめ

マンションの給湯器交換の際、どれがいいのかわからないという方に向けて、給湯器のタイプや機能、価格相場などをまとめて紹介しました。

給湯器が壊れると、一気に生活が大変になってしまいます。
快適な生活を問題なく送れるように、まずは管理組合に連絡して規約通りに進められるよう、準備を始めてみてはいかがでしょう。