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追い焚きできない!故障?|業者を呼ぶ前に確認するポイント
追い焚きボタンを押しても一向に温かいお湯が出てこないとき、「給湯器の故障の故障では?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、追い焚き機能が作動しない原因や業者を呼ぶ前の注意点などについてご紹介します。
故障が疑われるときでも、落ち着いて対処でできるように参考にしてください。
目次
1. よくあるトラブル! 給湯器の追い焚きができない主な原因
給湯器の追い焚き機能は、家族が多いご家庭や入浴時間に幅があるご家庭にはとても便利なものです。
特にお湯が冷めやすい冬場には重宝します。
そんな便利な追い焚き機能が、突然使えなくなったら困ってしまいます。
追い焚き機能が使えない原因にはどのようなものがあるのでしょうか。追い焚き機能が使えない場合、原因として次のようなものが挙げられます。
(1)お湯の量が少なすぎる
お湯の量が少なすぎる場合、追い焚きボタンを押しても作動しません。
追い焚きの仕組みは浴槽のお湯を取り込んで温め直したお湯をまた浴槽に送り込んでいます。
お湯は繰り返し循環しますので、循環口よりもある程度の高さにお湯がないと、追い焚き機能が作動しなくなっています。
(2)フィルター詰まりによる循環不良
フィルターに髪の毛やゴミなどが詰まると、お湯の循環がうまくいかず追い焚き機能が作動しない場合があります。
またヘアピンや絆創膏、湿布や子どものオモチャなどが循環用の管につまってしまうと、給湯器の機能に支障がでることもありますので、追い焚き機能を使う際は湯船の中に異物がないように気を付けましょう。
(3)追い焚き専用のセンサーや電気系統の不具合
追い焚き機能のセンサーに不具合があると、設定温度の通りに追い焚きが作動しないことがあります。
追い焚きは給湯器の設定温度を基に運転します。
お湯の保温温度を43度に設定している場合、追い焚き運転では43度を目安に運転します。
センサーに不具合があり、お湯の温度を43度以上に感知していると、追い焚きの必要がないと判断する可能性があり追い焚き機能が作動しません。
湯量や循環系統に問題がない場合、センサーの不具合が原因の場合があります。
センサーの不具合の場合、給湯器内部の故障のため、専門業者に修理を依頼する必要があります。
センサーのほか、電気系統の不具合があると追い焚きボタンをうまく感知できずに作動しない可能性もあります。
こちらはリモコンの不具合や内部の配線などの電気系統の不具合となりますので、メーカーや修理業者に問い合わせてみましょう。
(4)天候不良
大雨などで給湯器の内部が濡れてしまった場合に、給湯器そのものの電源がつかない場合があります。
屋外に設置する給湯器は、内部に雨水が入らないよう防水構造を備えています。
通常の雨であれば給湯器の内部に雨水が侵入することはめったにありませんが、最近はゲリラ豪雨や超大型台風などで設計上の想定を超えた大雨や強い風を伴う雨により、内部に雨水が侵入することがあります。
大雨による水濡れが原因の場合、本体が乾くと作動することがありますので、少し時間をおいてから運転を試みてみましょう。
いつも雨のあとに不具合が出るなど、トラブルを繰り返す場合には業者に点検を依頼して、給湯器の防水構造に問題がないか確認してもらいましょう。
防水構造に問題がない場合、給湯器の設置場所や向きの変更、雨除けを設置することで解消することもあります。
また、台風被害や自然災害による給湯器の故障がハッキリしている場合には、給湯器の修理・交換費用に火災保険がおりることがあります。
ご加入の保険内容を確認したうえで、保険会社に相談してみましょう。火災保険の申請には修理前の写真や所定の書類が必要となりますので、修理業者を呼ぶ前に必要事項の確認をしておきましょう。
2. あわてて業者を呼ぶ前に! 一度試してみましょう
追い焚きが作動しないと、すぐに「故障かな?」と思い業者に連絡を取ろうとしますが、その前に一度、自分でできる対処方法を試してみましょう。
(1)お湯を増やして追い焚きしてみる
お湯が少なすぎる場合に追い焚きが作動しないこともあるため、循環口よりも10㎝以上お湯を増やして運転してみましょう。
お湯を増やしたあと作動していれば修理は必要ありません。
(2)フィルター掃除
お湯も十分にためてある場合、フィルターの掃除をしてみます。
循環口のフィルターを外して汚れを取り除きます。
汚れは髪の毛やゴミだけではなく皮脂汚れがフィルターを詰まらせていることもあるため、ブラシなどで循環口の中も掃除しましょう。
お湯が通る管の中は、意外と汚れが溜まりやすく細菌が繁殖しやすい場所です。
臭いの原因にもなりやすいため、できるだけきれいに除去しましょう。
(3)給湯器の電源リセット
「故障かな?」と思ったら、どんなときでもまずは給湯器の電源をリセットしてください。
エラーが出たり、運転ボタンを押しても作動しなかったり、さまざまな不具合がありますが、一旦電源を切り、少し時間をおいてから電源を入れて様子をみます。
最近の機器は多機能化していて、電気系統のトラブルも多くなっています。
一時的な信号の不具合の場合もあり、電源を入れ直すことで復旧することも少なくありません。
電源をリセットする、お湯の量を調節する、フィルター掃除をするなどの対処をしてもなお、追い焚きのトラブルが解消しない場合は、お近くの専門業者に問い合わせすることをおすすめします。
(4)保証の有無と保証内容の確認
追い焚きに限らず、給湯器の修理・交換をするときに、必ず確認したいのが、保証の有無と保証期間・保証内容の確認です。
保証期間内であれば、無償で修理・交換ができるのに、確認しなかったために自己負担になってしまったら勿体ないですよね。
給湯器が故障すると、生活がとても不便になってしまうので、一刻も早く直したいと焦ってしまいがちですが、業者に連絡する前に一度保証内容を確認しましょう。
リンナイやノーリツなど、給湯器メーカーによるメーカー保証は一般に1~2年と短い場合が多いですが、購入時に所定の手続きをすることで3年~5年に延長されていることもあります。
また、有料の延長保証プランに申し込んでいる場合には最大で10年まで保証期間がある場合もありますので、給湯器の保証については忘れずに確認しましょう。
3. まとめ
今回は、ガス給湯器の追い焚きできなくなったときの原因や、業者を呼ぶ前に自分でできる対処法などについてご紹介しました。
給湯器は毎日使うものですから、何らかの不具合があると快適な生活に影響があります。
追い焚き機能がないと家族の入浴時間も調整しなければならないなど、不便になりがちです。
フィルター詰まりなどで不具合が起きないよう、普段からのお手入れもこまめにすることをおすすめします。
また、あわてて業者を呼ぶ前に、保証内容や保証期間についても一度確認しましょう。