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ガス代の高騰対策! リンナイ&ノーリツの人気省エネ給湯器と費用相場
更新日:2024/03/26
投稿日:2023/05/01
液化天然ガスの輸入コストが上がってきているため、多くのガス会社がガス料金を値上げしているのは周知の事実です。
寒い冬の時期は特にお風呂や暖房などでガスを利用することも多いなか、2022年12月、2023年1月と値上げされたことで、一気に明細を見て値上げのインパクトに驚いたという方も多いのではないでしょうか。
また、電気代も高騰しており、光熱費にかかる費用が大幅に増加したことに頭を抱えている方もいらっしゃるはずです。
今、給湯器の購入や交換タイミングを迎えている方は、省エネ性能を持った給湯器を選び、賢く家計を助けてみてはいかがでしょうか。
<2024年3月26日追記>
2024年4月から、大手都市ガス全4社のガス料金について、3月と比べて値上がりする見込みであることがわかりました。4月の大手都市ガス全4社の値上げ幅は、東京ガスで80円、東邦ガスで83円、大阪ガスで77円、西部ガスで59円の見通しです。
今後も引き続き、省エネ性能を持った給湯器による光熱費の削減効果が、家計の助けになる状況が続くと考えられます。
目次
1.ガス代が高い! どうして?
急激にガス代が高くなっている理由、高値となった現在の価格はいつまで続くのかと、気になるガス代の節約方法などを紹介します。
(1)ガス代が高くなった理由
まず、ガス代が高くなった理由としては、天然ガスを多く保有しているロシアがウクライナ侵攻の中で安定供給ができなくなり、供給を減らしていることが主な要因です。
また、日本は天然ガスをほぼ輸入して使用しているため、価格が高騰しても使わざるを得ない状態にあります。
さらにガスだけでなく火力発電でも天然ガスを利用しているため、供給量減少影響による価格高騰が家計を直撃しています。
(2)いつまで続くの?
ロシアのウクライナ侵攻が続く限りはガス供給の回復が見込めないため、すべてはロシアとウクライナの動きにかかっているといえます。
もちろん、天然ガス以外のエネルギーへの切り替えや、脱炭素の取り組みを進めていくものの、簡単に代替できるわけではないため、しばらくは高値の状態が続くと考えられるでしょう。
自分ができる対策を考えておくことが大切です。
<2024年3月26日追記>
こういったウクライナ情勢などを背景とした燃料価格の急激な上昇を抑制するため、政府は電気代・ガス代の料金負担の軽減措置である「電気・ガス価格激変緩和対策事業」を行っています。
2024年5月以降は、この「電気・ガス価格激変緩和対策事業」が縮小し、ガス代に関しては、今後もさらに値上げが続く可能性があります。
(3)ガス代を節約する効果的な省エネ方法は?
実際にガス代を節約するためには、ガスの使用量が多い「お風呂の入り方」を改善するのがおすすめです。
手軽にできる工夫では、「節水シャワーヘッドに変更する」「お風呂用のアルミシートや浴槽の蓋を利用してお湯が冷めるのを防ぐ」「家族で連続してお風呂に入るようにする」などでもガス代を節約できます。
「浴槽にお湯を貯めるより、シャワーの方が湯量を少なく済ませられるだろう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、特に冬場は体を温めるためにシャワーの使用時間が伸びがちです。
20分ほどシャワーを使うと200L程度のお湯を使うため、浴槽に貯めるのと同等の湯量を使うことになります。
一人暮らしの場合は、シャワーと浴槽にお湯を張った場合で湯量にそこまでの変化は見られませんが、複数人で住んでいる場合は、浴槽にお湯を張る方が省エネになることは覚えておきましょう。
また、給湯器を省エネ性能のあるものに変えるのも良い方法です。
古い給湯器から新しい給湯器に変えるだけでエネルギー効率が高くなる、経年劣化によるエネルギー効率の減少が改善されるなどが見込めるため、省エネにつながります。
「省エネ給湯器」は、エコジョーズやエコキュートなどのように「エコ◯◯」「エネ◯◯」などの名前がつけられており、エネルギー効率が良いためおすすめです。
また、ガスと電気のハイブリッドでお湯を沸かす「ハイブリッド型の給湯器」も省エネ効果が高いため注目されています。
用途に合わせて、自宅に合うタイプの給湯器を選ぶとよいでしょう。
2.リンナイ&ノーリツの人気省エネ給湯器
ここでは、省エネ給湯器のしくみや節約効果、リンナイ&ノーリツで人気の省エネ給湯器と交換費用相場などをご紹介します。
(1)省エネ給湯器の種類としくみ
省エネ給湯器の種類としては、リンナイ&ノーリツなら「エコジョーズ」があります。
そのほか省エネ給湯器としては「エネファーム」という燃料電池を使ってガスの水素と酸素を化学反応させ、そのときに出る熱や電気のエネルギーを使って湯を沸かすもの、大気中の熱エネルギーを集めてお湯や暖房に使うものなどさまざまあります。
エコジョーズの場合は、排気熱を利用して水を温めることで効率よくお湯を沸かす機能を持っています。
省エネ給湯器は、従来型と比べて地球温暖化の一因となるCO2排出量も削減できるなど、環境と家計に優しい給湯器です。
(2)どのくらい節約になるの?
ガス使用量をどれほど節約できるかというと、従来型と比べて約13%カットできます。
さらに待機時の消費電力も0.9~2.0Wとなり、1999年比の1/5以下に低減しました。
90万世帯が使えば、1年でタンカー1隻分の節約が可能です。金額に直すと、年間で約18,100円のガス代節約ができるなど、非常に有効な節約方法といえます。
(3)リンナイの人気省エネ給湯器と交換費用
リンナイの人気省エネ給湯器エコジョーズと交換費用を紹介します。
給湯器本体+リモコンセット(呼び出し音付)工事費+処分費+消費税になります。
配管カバー取り付け・排気変更部材を使用するもの・床暖房リモコン設置・
搬入経路が狭い・作業スペースが狭い・駐車場がない場合などは別途になることがあります。
(給湯器交換は配管の種類や設置場所で金額が変わります。)
あくまでも交換費用の目安としてご参考になさってください。
<リンナイ・エコジョーズ(壁掛け型)の人気省エネ給湯器>
型番 | 号数 | 機能 | 交換費用 |
RUF-E2406AW | 24号 | フルオート | ¥190,000 |
RUF-E2006AW | 20号 | フルオート | ¥180,000 |
RUF-E1615AW | 16号 | フルオート | ¥170,000 |
RUF-E2405SAW | 24号 | オート | ¥180,000 |
RUF-E2006SAW | 20号 | オート | ¥170,000 |
RUF-E1615SAW | 16号 | オート | ¥160,000 |
上の表は、エコジョーズの人気機種のサイズ(号数)ごとの交換費用の目安です。
エコジョーズは、設置場所を選ばない壁掛け型の機種が人気です。
壁掛けと据え置き、熱源付きのエコジョーズとそうでないタイプで価格帯は異なります。
壁掛け型の場合、本体が約16万円~19万円、据え置きタイプで約16万5,000円~19万円、熱源付きエコジョーズの場合は約26万円~27万円が市場相場となっています。
工事費については、一般的に3万6,000円~5万6,000円程度かかります。
交換業者によって、本体価格に工事費や消費税を含めた交換費用総額を提示している場合と、本体価格のみで工事費を別に請求される場合があります。
提示価格で「安い!」と即決する前に、交換費用に工事費が含まれているかどうか、追加費用がかかるかどうかも確認しましょう。
ハイブリッド給湯暖房システムの「ECO ONE」などはガスと電気で効率よくお湯を沸かすため、光熱費を大幅に抑えられるだけでなく、太陽光で発電した電気を自家消費もできるため、光熱費を効率よく節約できます。
ECO ONEの場合は給湯光熱費が62%削減、年間ランニングコストが6万8,000円削減できる計算となっています。
さらに脱炭素化社会で注目されるCO2の排出量も54%削減するなど、従来型のガス給湯器に比べて非常に省エネかつ環境にも優しい構造となっています。
(4)ノーリツの省エネ給湯器と交換費用相場
ノーリツの人気省エネ給湯器エコジョーズと交換費用を紹介します。
<ノーリツ・エコジョーズ(壁掛け型)の人気省エネ給湯器>
型番 | 号数 | 機能 | 交換費用 |
GT-C2462AWX BL | 24号 | フルオート | ¥190,000 |
GT-C2062AWX BL | 20号 | フルオート | ¥180,000 |
GT-C1662AWX BL | 16号 | フルオート | ¥170,000 |
GT-C2462SAWX BL | 24号 | オート | ¥180,000 |
GT-C2062SAWX BL | 20号 | オート | ¥170,000 |
GT-C1662SAWX BL | 16号 | オート | ¥160,000 |
上の表は、ノーリツの壁掛け型エコジョーズの人気機種のサイズ(号数)ごとの交換費用目安です。
ノーリツの省エネ給湯器エコジョーズの場合も、リンナイと価格帯は大きく変わりません。
壁掛けのエコジョーズの場合は、本体が約16万円~19万円、据え置きタイプで約16万5,000円~18万5,000円、熱源付きエコジョーズの場合は約24万円~26万円となっています。
工事費についても同様です。
ハイブリッド給湯暖房システムの「ユコアHYBRIDシリーズ」などは、ガスと電気で効率よくお湯を沸かす点は一緒ですが、スマート制御という機能がついています。
いつもどの程度お湯を使用するかによって、貯湯タンク内に必要湯量を予測して貯湯開始をしてくれる機能があり、必要なときに前もってお湯を作っておくことで保温の光熱費や年間の給湯量を削減可能です。
その結果、従来型に比べて年間7万9,000円も削減できるという結果が出ています。
3.まとめ
昨今のガス代高騰で、出費が増えていることに悩んでいるご家庭は多いはずです。
家でのエネルギー消費で3割程度と大きな割合を占める給湯は、給湯器を新しいものに変えたり省エネの給湯器に変えたりするだけでも熱効率が格段にアップするため、上がり続けるガス代の高騰を低減できます。
すでに給湯器の調子が悪いご家庭の場合、熱効率が非常に落ちていて余計にガスを使用してしまうことによって、ガス代がさらに上がっている可能性もあるため、ぜひ交換を検討してみてください。
それ以外にも寿命といわれる10年程度給湯器使っているご家庭は、今後長く続くことが予想されるガス代の高騰を考え、省エネ給湯器への交換を検討してみてはいかがでしょうか。