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エコキュートエラーF15(パナソニック)の対処法と修理交換の費用相場
パナソニック製エコキュートのリモコンに、いつもと違う表示があって困ったことはありませんか?
または、急にお湯が足りなくなって、運転が停止していたことに気が付いたという方もいらっしゃるかもしれません。
パナソニック製のエコキュートのリモコン表示に「F15」のエラーが出ていたら、ファンモーターになんらかの不具合が出ている可能性が高いです。
今回は、パナソニック製エコキュートのエラーF15とはどのような状態なのか、またその原因と解決方法、修理交換の場合の費用目安などについてご紹介します。
いざというときのために、ぜひご参考になさってください。
目次
1.エコキュート給湯器でエラーF15が出た! どうして?
パナソニック製のエコキュートのエラー「F15」はどのような状態なのか、原因なども詳しく解説します。
(1)エラーF15はどんな状態?
エラーF15の表示が出るのは、「ファンモーターの異常」を示すものです。
ファンモーターに何らかの異常があり、ロックされている状態です。
ファンモーターは、お湯を作る際に必要な酸素を取り込んで燃焼し、燃焼後の排ガスを外に排出する役割があります。
そのため、ロックがかかっているとお湯が作れない状態になります。
(2)エラーF15の原因
ファンモーターの異常でエラーF15が出る原因として考えられるのは、ファンにゴミなどの異物が詰まることです。
屋外設置の場合、ヒートポンプのファンが積雪やつららなどで塞がれてしまい、回転できない場合があります。
ファンに異物がないにもかかわらずエラーが出る場合は、コネクタが外れている、ファンモーターそのものの不具合、基盤などの故障などが挙げられます。
なお、F15のエラーはパナソニック製エコキュートのエラーコードになります。
ほかのメーカーのエコキュートが同じ不具合を起こしているときのエラーコードは次の通りです。
ご参考になさってください。
メーカー | エラーコード |
三菱 | U8:室外ファンモーター回転数異常 |
ダイキン | A6:室内機のエラー、ファンモーターの不具合 E7:室外機のエラー、ファンモーターの不具合 |
東芝 | P12:室内ユニット 室内ファン異常 P22:室外機 室外ファン異常 |
三菱重工 | E16:ファンモーター異常 E48:DCファンモーター異常 |
2.エコキュートエラーF15が出た場合の対処法
エラーF15が出てしまったときの対処法をご紹介します。
(1)ファンの異物を取り除く
エラーF15の原因が異物の詰まりによるものであるときは、まずは異物を除去します。
ただし、手が届かない場所の異物は業者に連絡して対処してもらいましょう。
異物を取るために室外機の分解などはしないようにしましょう。
(2)エコキュートのリセットを試してみる
エラーが出たときに試してみてほしいのは、本体のリセットです。
パナソニック製のエコキュートのリセット手順は次の通りです。
- 漏電遮断器を「切」にする
- 「切」にしてから1~3分ほど待機
- 漏電遮断器を「入」にする
リセットはあくまで故障が原因ではない場合の対処法です。
リセットしても同じエラーが出る場合には修理、点検の依頼をしましょう。
なお、リセットは何度もおこなうとエコキュート本体への負担が大きいため、繰り返すのは避けましょう。
(3)販売店または、パナソニックへ修理・点検を依頼する
対処法を試しても解決できなかった場合には、販売店やパナソニックの修理受付センターへ修理や点検を依頼します。
メーカー保証に加入しており対象内であれば、修理費が無料になる場合もあります。
3.修理・交換する場合の費用相場
前述の対処法を試しても解決できなかった場合や、ファンの場所が狭くて自分では対処できない場合などには、業者に依頼するのがおすすめです。
業者がおこなう修理、交換の方法や費用相場をご紹介します。
(1)ファンモーターの修理・交換
ファンモーターの修理、交換には、部材のほか出張料や技術料などがかかります。
点検のみの場合も出張料は必要です。
メーカーの修理・点検費用
内容 | 費用相場 |
お湯が出ないなどの修理・交換 | 25,000円~35,000円 |
水が漏れるなどの修理・交換 | 15,000円~75,000円 |
交換専門業者の修理・点検費用
内容 | 費用相場 |
点検 | 5,000円~18,000円 |
ファンモーターの修理 | 8,000円~23,000円 |
ファンモーターの交換 | 13,000円~30,000円 |
メーカーのメンテンスの方が、出張料などで少し割高になることが多いでしょう。
また、依頼してから対応まで時間がかかる可能性もあります。
なお、保証内容によっては無料となることもあるでしょう。
(2)プリント基板の修理・交換
プリント基盤の交換が必要な場合には、ファンモーターのみの修理・交換よりも費用がかかります。
プリント基板修理・交換費用
150,000円~(出張料・技術料・部材含む)
(3)本体ごと交換
ファンモーターの不具合が、異物などではなく機器の寿命であるケースもあります。
エコキュートの寿命は約10年といわれており、設置から10年ほどが経過している場合は、本体交換が必要になることも想定する必要があります。
もちろん、エコキュートの寿命は、使用頻度や設置環境などによって8年~15年程度の幅があります。
寿命が近づくと、ファンモーターやほかの箇所の不具合も出てくる可能性がありますので、本体ごとの交換も検討するのがおすすめです。
460L(4~5人家族)
種類 | 本体価格 |
フルオート | 280,000円~630,000円 |
給湯専用 | 230,000円~360,000円 |
370L(2~3人家族)
種類 | 本体価格 |
フルオート | 380,000円~680,000円 |
給湯専用 | 300,000円~420,000円 |
東京にお住まいの方は、給湯器の交換でゼロエミポイントが申請できる可能性があります
東京都にお住まいの方には、「東京ゼロミエポイント」が付与される可能があります。
東京ゼロミエポイントとは、省エネ効果の高いエアコン、冷蔵庫、給湯器、LED照明器具などを導入した際に、ポイントがもらえる仕組みです。
申請方法も手軽ですので、ぜひ活用してみましょう。
4.まとめ
今回は、パナソニック製エコキュートのエラーF15が出たときの状態や原因、自分でできる対処方法や修理・交換のときの費用相場などについてご紹介しました。
いつもと違う表示が出ていたり、お湯が出なかったりしたときには、エラーコードの意味を確認し、できるだけ速やかに対処することが大切です。
お湯が出ないとなにかと暮らしも不便になりがちです。
自己判断することなく、不安な場合は専門業者に依頼しましょう。