エコキュートの交換はいくら?|工事費の目安と工事の流れ|ガス給湯器交換サービス

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エコキュートの交換はいくら?|工事費の目安と工事の流れ

エコキュートは耐用年数の約10年が近づいてきたら、交換の検討が必要になります。
また、高省エネ効果を期待して、別の給湯器からエコキュートへの交換を検討されているケースもあるでしょう。

この記事を読むと、エコキュートの交換はいくらかかるのか、工事の流れや別途必要な追加工事についてわかります。

目次

1.エコキュート交換の費用はどれくらい?|費用の内訳と費用相場

エコキュートの交換費用は、古くなったエコキュートから新しいエコキュートに交換するのか、それとも電気温水器やガス給湯器からエコキュートに交換するのかで大幅に異なります。

それぞれの費用相場について解説していきます。

(1)標準費用(本体価格+工事費用+撤去・処分費用)

グレードが同じタイプのエコキュートに交換する際の、標準費用は以下のとおりです。
こちらの金額には、エコキュートの本体価格のほか、標準工事費用、撤去費用、消費税が含まれています。

  • 370L(フルオート)380,000円から780,000円
  • 460L(フルオート)480,000円から830,000円

貯湯タンクの容量が大きくなるほど、価格は上がります。
また、追い焚きができない「オートタイプ」や追い焚きも自動お湯はりもできない「給湯専用タイプ」は、「フルオートタイプ」よりも価格は下がります。

タンクだけ交換など、部分工事の費用は?

エコキュートはヒートポンプユニットとお湯を貯める貯湯タンクに分かれており、一方だけの交換も可能です。
ただし、一方だけを交換すると、いずれもう片方が耐用年数を迎えますので、また片方だけを交換することになります。
こうなると連動がうまくいかないといった不具合が起こるリスクがありますので、メーカーでも推奨していません。

また、混合弁、サーミスタ、その他のセンサーなど、一部の部品を修理することもできます。
修理費は25,000円から50,000円ほどです。

耐用年数である10年を経過している場合は、修理してもその他の箇所で不具合がまた発生する可能性がありますので、エコキュート自体を交換する方がお得です。

(2)オプション費用(電気・基礎工事費、配管延長工事、その他)

現在、エコキュート以外の給湯器を利用していてエコキュートに交換する場合は、標準費用の他にオプション費用もかかります。

電気温水器からエコキュートにする

電気温水器の場合は、オール電化という点は問題ありませんが、新たにヒートポンプユニットを設置しますので配管延長工事などが必要になります。
オプション費用として、追加で50,000円ほどかかるのが目安です。

ガス給湯器からエコキュートにする

ガス給湯器からの交換については、200Vに対応する分電盤の設置や幹線交換工事などが別途必要になります。
状況によって追加費用は異なりますが、50,000円以上はかかるでしょう。
場合によっては15万円ほどのオプション費用になるケースもあります。

エコキュートをフルオートにする

これまでエコキュートを利用していて、グレードアップしてフルオートに交換する場合は、配管や浴槽の穴開けなどの工事に15,000円ほどのオプション費用がかかります。

お見積もりに追加費用がかかるケース とは?

エコキュートからエコキュートに交換する場合でも、配管が老朽化して補強が必要な場合など追加費用がかかるケースがあります。
屋外に設置していたヒートポンプユニットや貯湯タンクが直射日光に当たりすぎているなどの理由で設置場所を変更する場合や、オール電化の場合の電力契約変更によっても追加請求がかかるかもしれません。
すべて事前に担当者と話をして、確認しておくと安心です。

(3)メーカー別標準費用相場

メーカー別の標準費用の相場についてご紹介いたします。
こちらは本体価格のほか、標準工事費用、撤去費用、消費税込みです。

メーカー名シリーズ/タンク容量費用相場
パナソニックJシリーズ/370L505,000円
ダイキンAシリーズ/370L485,000円
日立Wシリーズ/370L475,000円
三菱Pシリーズ/370L495,000円
コロナハイグレード/370L470,000円
東芝2024年3月31日 販売終了
エコキュートの交換に補助金は使える?

エコキュートは、ランニングコスト軽減に大きな効果が期待できますが、一般的なガス給湯器と比べると初期費用がかかります。
現在、国や自治体では、カーボンニュートラル実現に向けた事業が実施されているため、補助金制度を利用して、お得にエコキュートを購入できます。

国の事業である「給湯省エネ2025事業」では、基本補助額が1台6万円、さらに性能によって7万円の加算があります。
また、電気温水器からの交換の場合、撤去加算として1台あたり4万円が補助されます。
予算に到達次第終了となりますので、エコキュートの交換を検討されているのであれば、早めに決断されることをおすすめいたします。

2.エコキュートの交換工事の流れ

エコキュートの交換工事について、お申込みから工事完了までの一連の流れについて解説していきます。

(1)お申込みの流れ

チラシやWebサイトなどから、交換工事を依頼する業者を選び、問い合わせをします。
問い合わせの際は、取り扱っているエコキュートのメーカーやグレード、設置場所が業者の工事エリアに含まれているかどうかなどを確認してください。

見積もりを依頼して、事前現場調査の日取りを決めます。
調査はおよそ30分ほどです。設置場所や配管の長さなどを決めていきます。

現場調査を踏まえて、後日担当者が見積書を持参して説明に来てくれます。
その際、追加請求がないかどうかもしっかり確認し、納得したら契約となります。

工事日については、冬前や年末などは混み合うため、一カ月以上後になることもあります。
補助金の期日などもありますから、余裕をもって早い時期に決めていくとよいでしょう。
特に、給湯省エネ2025事業は工事完了後に申請となりますので、年末だと予算上限になってしまい、補助金が交付されない可能性もあります。

また、一般的にエコキュート本体は、施工業者が工事当日に持ってきてくれますが、事前に製品が配送されてくるケースもありますので確認が必要です。

(2)エコキュート交換工事(当日)の流れ

それではいよいよ交換工事当日の流れです。
交換工事の所要時間はおよそ半日で、午前中から始めて夕方には完了するのが目安です。
ただし、さまざまな追加工事が必要な場合は、丸一日かかることもあります。

最初に既存の給湯器を撤去します。
エコキュートからエコキュートであれば同じ業者が対応しますが、ガス給湯器や電気温水器からの交換の場合は、既存の給湯器の撤去は別の業者が対応するケースもあります。
電気温水器の場合は、前日の夜にお湯を貯めておかないよう電源を切っておきます。

撤去が終わると清掃をし、エコキュートと浴槽の配管接続や電気線接続工事を行って、新しいエコキュートの取付けをします。
ガス給湯器からの交換の場合は、貯湯タンクの設置箇所の基礎工事も必要です。
最後に、リモコンを台所と浴室に接続して完了です。

実際に試運転を行い、給湯のチェックを行いますので、立ち合って確認しましょう。
その際に、リモコンの操作方法や、エコキュートを利用していく上での注意点の説明があります。
メンテナンスについて説明がない場合は、質問してみてください。
操作方法など、詳しくは説明書に記載されています。

なお、スマホアプリとエコキュートを連動できる機能を搭載している場合は、工事後に説明書を確認しながら自分で設定を行います。

3.エコキュートの交換工事についてよくある質問

Q1. 自分でエコキュート本体を購入しておいて、交換工事だけ業者に依頼できる?

本体だけの購入も可能ですが、設置には専門工事が必要です。
機種によっては配管や基礎の調整も必要なため、本体の購入から交換まですべて、工事会社に依頼するのが一般的です。
また、個人で購入した機器は保証対象外となることもあります。

Q2. エコキュートのサイズ(容量)はどう選べばいい?

家族の人数が目安になります。2~3人なら370L、4人以上なら460Lが一般的です。
使用状況や生活スタイルによっても変わるため、事前に相談すると安心です。

Q3. 工事後すぐに使える?

はい。通常は設置当日の試運転後から使用が可能です。
ただし、貯湯タンクにある程度お湯を溜める必要がある点や、夜間沸き上げなどの設定には注意が必要です。

Q4.エコキュートの交換に補助金は使える?

条件を満たせば、国や自治体の補助金制度が利用できる場合があります。
受付時期や事業内容は地域によって異なるため、事前に確認が必要です。

4.まとめ

エコキュートの費用は、工事の内容によっていくらかかるのかが大きく異なります。
見積もりを複数の業者にお願いして、比較してみましょう。

高すぎる業者は避けるべきですが、安すぎる業者や、補助金制度についての知識が曖昧な業者も、トラブルが起こるリスクが高いので、避けた方がよいでしょう。

著者:安田欣爾プロフィール
安田欣爾

給湯器の交換やリフォーム工事を得意とする逗子で70年以上続く工務店の三代目大工。
19歳で大工になり、24歳の時に2級建築士の資格を取得。住まいに関わる仕事を通じて、毎日が安心・安全に暮らせるようお客様のお困りごとをいち早く解決したいという思いで給湯器交換に必要なガスにかかわる様々な資格を取得。
「給湯器交換、リフォーム工事を通じて笑顔で喜んでいただく!」をモットーとし、神奈川、東京、埼玉、千葉の工事を手掛けている。

保有資格
  • 2級建築士
  • 簡易内管施工士
  • ガス消費機器設置工事監督者
  • 応急危険度判定士
  • ガス機器設置スペシャリスト
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