コンテンツ
【パナソニック(national/ナショナル)】エコキュート交換とエラーコード(一覧あり)

「リモコンにエラーコードが表示されたけど、これって故障?」
「ナショナル製だけど、まだ修理できる?」
パナソニック(旧ナショナル)製のエコキュートを長年使ってきた方から、こうしたお悩みを伺います。
この記事では、パナソニック製エコキュートのエラーコード一覧とその意味、修理・交換の判断基準、交換の流れや費用の目安について、わかりやすく解説します。
現在パナソニック製エコキュートをお使いの方から、パナソニック製エコキュートへの交換を考えている方まで、参考にしていただける内容となっています。
製品寿命やサポート期間の情報も紹介していますので、修理か交換かを迷ったときの対応のヒントとしてもご活用ください。
目次
1.パナソニック製エコキュートの特徴と製品寿命、保証期間

ここでは、パナソニック製エコキュートの特徴や製品寿命、保証期間などについてくわしくご紹介します。
(1)パナソニック製エコキュートの特徴
パナソニック製エコキュートは、省エネ性能と快適性を兼ね備えた高機能モデルが揃っており、特に太陽光発電との連携やAI制御による省エネ運転が魅力です。
パナソニック製エコキュートの、主な機能は以下の通りです。
| 機能 | 内容 | 
| AIエコナビ | 人の出入りをセンサーで感知し、最適な省エネ運転を実現 | 
| ウルトラ高圧 | 高耐圧貯湯タンクを搭載し、シャワーの水圧を強化 | 
| ソーラーチャージ | 太陽光発電の余剰電力を活用してお湯を沸かす機能 | 
| ぬくもりチャージ | お風呂の残り湯の熱を再利用し、夜間の沸き上げを節約 | 
| 温浴セレクト | 家族一人ひとりのお好みの温湯が台所から簡単に選べる | 
| うっかりアシスト | お湯はり時、浴そう栓を閉め忘れた場合のエラー通知を早め、お湯のムダを抑える | 
| 床暖房機能 | エコキュートと接続して温水式のクリーンな床暖房が楽しめる | 
(2)パナソニック製エコキュートの製品寿命と補修用部品の保有期間
パナソニック製のエコキュートは、一般的に約10年の使用を想定して設計されています。
これは標準的な使用条件下での耐用年数を示しているため、使用環境やメンテナンス状況によっては、短くなる場合もあります。
また公式サイトによると、パナソニック製エコキュートの補修用性能部品の保有期間は、製造終了後、9年から10年間とされています。
この期間を過ぎると、修理用の部品が入手できなくなる可能性が高くなります。
そのため、製品の設置から10年以上経過している場合は、修理が難しくなることを考慮し、交換を検討することが推奨されます。
(3)メーカー保証期間とサポート体制
パナソニックのエコキュートには、購入日から1年間のメーカー保証が付帯しています。
この期間内に発生した製品の不具合については、無償で修理対応が行われます。
ただし、保証期間内でも、使用上の誤りや外部要因による故障など、保証対象外となる場合がありますので注意が必要です。
詳細は保証書をご確認ください。
パナソニック製エコキュートの修理・相談のメーカーお問い合わせ先
- 給湯・電化商品 商品ご相談窓口の電話番号:0120-878-695
- 受付時間:月~土曜 9:00~18:00(日・祝日・年末年始を除く)
パナソニック製エコキュートの長期安心修理サービスとは?
パナソニックでは、エコキュートを含む対象商品に対して、5年・8年・10年の「長期安心修理サービス」を提供しています。
このサービスに加入することで、契約期間中の修理費用が無償(免責事項を除く)となり、急な出費から家計を守ることができます。
サービスの申し込みは、製品の引渡し日から10カ月以内に行う必要があります。
2,交換のタイミングと注意点

パナソニック製エコキュートの、交換を検討すべきタイミングと注意点についてご紹介します。
(1)パナソニック製エコキュートの交換を検討すべきサイン
以下のような兆候があれば、交換の検討をおすすめします。
- エラーコードが頻発している
- 湯がうまく沸かない/すぐぬるくなる
- 異音・振動が大きくなった
- リモコンの反応が悪い/表示がおかしい
- 電気代が増加傾向にある
また、旧ナショナル製から現行モデルへの交換を検討する場合、現行モデルとの互換性確認や後継機種について、メーカーや給湯器交換専門業者に相談することをおすすめします。
(2)エラーが出たら、交換すべき?修理で直せる?
修理が可能か、交換が必要かを判断するうえでの重要なポイントは次の3つです。
- 年数
- エラーの頻度
- 製品の型番・サポート状況
設置から10年以上経過している場合、部品供給が終了している可能性が高く、交換を視野に入れる必要があります。
また、エラーが頻発する、運転停止が増えてきた場合は、経年劣化のサインです。
安全のためにも点検をおすすめします。
型番などを確認し、パナソニック公式サイトでサポート対象かを調べるのもおすすめです。
サポートが終了している古い機種の場合は、修理より交換がいいでしょう。
(3)型番の確認方法
パナソニックのエコキュートの型番(品番)は、製品本体の貯湯タンク正面上部の点検口付近に貼付されているシールに記載されています。
このシールには「HE-」で始まる英数字の型番が表示されています。
ヒートポンプユニット側には型番の記載がないため、貯湯タンク側をご確認ください。
シールが風化して読み取れない場合は、取扱説明書や保証書をご確認いただくか、前述のメーカーの相談窓口へお問い合わせください。
型番が確認できたら、公式サイトの「修理診断ナビ」で修理料金の目安を調べることも可能です。
(4)パナソニック製エコキュート交換の費用相場は?
パナソニック製エコキュートの交換費用の目安は、本体価格・約25万~45万円(容量・機能による)、工事費・約10万~15万円、既存機器の撤去費、処分費が加算されます。
本体価格工事費、撤去費用、既存のエコキュートの処分費用をすべて「交換費用」に含んで提示する業者もあるため、依頼する前に見積もりを見て追加費用がないかを確認しましょう。
パナソニック製エコキュートは多機能・高性能な機種を揃えているため、他メーカーと比較した場合、本体価格の交換費用相場は高めです。
追いだき機能を使わない場合などシンプルな機能の機種を選べば、価格を抑えることもできます。
また、ソーラーパネルと連動する機能を使えば、電気代などのランニングコストで、交換初期費用を賄える可能性があります。
パナソニック製エコキュート交換を依頼する場合の業者選び
本体価格や工事費用、撤去費用などがすべて見積もりに記載されており、追加費用の発生しない業者に頼むのが安心です。
依頼前に追加費用があるかどうか、発生する条件などを確認しましょう。
また、エコキュート交換には国の省エネ補助金が使える可能性があるため、補助金を活用したい場合、補助金を使った給湯器交換の施工実績が豊富で、申請手続きに慣れている業者がおすすめです。
補助金の登録業者かどうかも依頼前に確認しましょう。
工事者の顔が分かる、写真付きの施工事例を載せている業者が安心です。
3.パナソニック製エコキュートのエラーコード一覧

各社でエラーコードが統一されているガス給湯器と違い、エコキュートはメーカーによってエラーコードが異なります。
ここでは、パナソニック製エコキュートのエラーコードについてご紹介します。
パナソニック製のエコキュートのエラーコードは「H」から始まるエラーコードと、「F」から始まるエラーコード、「U」から始まるエラーコードがあります。
(1)Hから始まるエラー
Hから始まるエラーは、販売店で対応ができる内容となっています。
| コード | 内容・原因 | 対処方法 | 
| H18 | 暖房水漏れ異常 暖房水の減水を検知し、補水完了(満水)した後、60時間以内に再度減水を検知した | 本体内暖房配管、床暖房パネル、機外暖房 配管の水漏れ確認と補修などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H20 | 暖房循環ポンプ異常 ●暖房循環ポンプが回転しない ●暖房循環ポンプが回転し続けている | ●コネクタ外れ確認、補修 ●暖房循環ポンプ故障の確認、交換 ●制御基板の点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H25 | ふろフロースイッチ異常 ふろ循環ポンプが停止時およびふろお湯はり停止時、ふろフロースイッチ ONの異常を検出 した | ●ふろ配管洗浄をおこない、ふろフロースイッチを掃除 ●ふろフロースイッチの点検、交換 ●外装に磁石(マグネット)がないか確認・除去 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H29 | 酸素運転循環異常 ふろ配管の往き管と戻り管が逆接続のため、 酸素運転ができない | ふろ配管接続の確認、修正などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H30 | 暖房往きサーミスタ中途半端故障 暖房戻りサーミスタ温度が、暖房往きサーミスタ温度を5分間上回った | ●リード線、コネクタの接続確認、補修 ●暖房往きサーミスタ点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H32 | 給水サーミスタ異常 給水サーミスタが断線または短絡した | リード線、コネクタ抜けの確認、修正または給水サーミスタの点検、交換などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H33 | ふろサーミスタ異常 ふろサーミスタが断線または短絡した | ●リード線、コネクタ抜け点検 ●ふろサーミスタ抵抗値確認点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H34 | 給湯サーミスタ異常 給湯サーミスタが断線または短絡した | ●リード線、コネクタ抜け点検 ●給湯サーミスタ抵抗値確認点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H35 | 高温異常 タンク上部の残湯サーミスタが高温を検出し た | 残湯サーミスタの点検、交換などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H37 | ふろ給湯サーミスタ異常 ふろ給湯サーミスタが断線または短絡した | ●リード線、コネクタ抜け点検 ●ふろ給湯サーミスタ抵抗値確認点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H39 | 追いだきサーミスタ異常 追いだきサーミスタが断線または短絡した | ●リード線、コネクタ抜け点検 ●追いだきサーミスタ抵抗値確認点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H40 | 暖房熱交ポンプ異常 暖房熱交ポンプが回転しない 暖房熱交ポンプが回転し続けている | ●コネクタ外れ確認、補修 ●暖房熱交ポンプ故障の確認、交換 ●制御基板の点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H45 | 追いだき熱交サーミスタ異常 追いだき熱交サーミスタが断線または短絡 した | ●リード線、コネクタ抜け点検 ●追いだき熱交サーミスタ抵抗値確認点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H46 | 中間サーミスタ異常 中間サーミスタが断線または短絡した | ●リード線、コネクタ抜け点検 ●中間サーミスタ抵抗値確認点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H47 | 暖房熱交サーミスタ異常 ・暖房熱交サーミスタの断線、短絡 ・コネクタの接触不良(コネクタ外れ) | ●暖房熱交サーミスタの抵抗値確認、交換 ●コネクタ外れ確認、補修 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H48 | 暖房往きサーミスタ異常 暖房往きサーミスタが断線または短絡した | ●リード線、コネクタの接続確認、補修 ●暖房往きサーミスタの交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H49(K1,K2,K3,D, DA,KA,UA,FAシリーズ) | 追いだきポンプ 異常 ●ふろ注湯時、追いだきサーミスタの温度がふろ給湯サーミスタの温度より8℃以上高い状態が30秒以上続いた ●ふろサーミスタ温度がふろ給湯サーミスタ温度+8℃以上低い状態 | ●リード線、コネクタの断線補修、追いだきポンプ、追いだきサーミスタ交換 ●試運転時などタンクに湯が沸いていない状態で、 ふろお湯はり流量が極端に少なくないか確認 ・給水元栓を完全に「開」する ・給水フィルターのゴミ除去 ・ふろ注湯弁のフィルターのゴミ除去 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H49(KB,FB,WB,KC KD,KEシリーズ) | 追いだきポンプ異常 ●追いだきポンプが回転しない ●追いだきポンプが回転し続ける | ●追いだきポンプのリード線、コネクタ抜け確認 ●追いだきポンプの点検交換 ●制御基板の点検交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H50 | 暖房戻りサーミスタ異常 暖房戻りサーミスタが断線または短絡した | ●リード線、コネクタの接続確認、補修 ●暖房戻りサーミスタの交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H52 | 補水弁異常・補水異常 ●補水弁「開」後、2分以内に満水にならない ●暖房注水試運転が1時間以内に終了しない | ●給水元栓の「開」確認、「開」にする ●補水弁フィルターの目詰まり確認と掃除 ●水漏れ確認、補修 ●補水弁の交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H54 | 三方弁異常 三方弁の位置検出ができない。 または2つの 位置を同時に検出した | ●リード線、コネクタの抜け確認、修正 ●三方弁の点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H55 | 流路切り替え弁異常 ●追いだき側駆動時、ホール ICがONにならないことが2回連続した ●ぬくもり側駆動時、ホールICのOFFを検出 できない | ●流路切り替え弁原点をメンテモニターで確認、 流路切り替え弁交換 ●コネクタ外れ確認、補修 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H56 | ふろ混合弁異常 ●ふろお湯はり時、設定温度より高い温度を検知した ●ふろ湯はり時、ふろ給湯サーミスタ検出温度が残湯サーミスタ1の検出温度より低い状態になった ●ふろ湯はり時、混合弁を水側に駆動しても全開位置を検出できない | ふろ混合弁、ふろ給湯サーミスタの点検、交換などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H57 | 中間混合弁異常 中間混合弁が水側または湯側に駆動しても位置を検出できない | リード線、コネクタの接続確認、中間混合弁の点検交換などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H58 | バイパス弁断線検知 バイパス電磁弁の断線 | リード線、コネクタの外れ確認、修正またはバイパス電磁弁の交換などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H59 | 給湯混合弁異常 ●給湯時、混合弁が湯側になっても、給湯サー ミスターの検出温度が中間サーミスタ検出温度より低い状態になった。または給湯混合弁が水側になっても給湯サーミスタが高い温度を検出した ●給湯時、混合弁を水側に駆動しても、位置検出ができない | 給湯混合弁、給湯サーミスタの点検、 交換などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H60 | 水位電極異常 満水電極が水位検出しているとき、減水電極 が水位検出しない状態が3秒以上継続した | ●リード線接続確認、補修 ●減水電極の抵抗値確認(正常:水有り10MΩ 未満、水なし10MΩ以上) ●異常時膨張タンク交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H66 | 酸素ファン異常 酸素ファンが作動しない | リード線、コネクタの接続確認、酸素ファンの点検交換などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H69 | 暖房往きサーミスタ過昇 暖房往きサーミスタが70℃以上を30秒連 続検出した | 暖房往きサーミスタの交換などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H70 | 通信異常 メイン基板と暖房基板の通信が30秒間連続して通信できない | ●コネクタの確認と補修 ●暖房基板交換(D1シリーズ) ●制御基板交換(DAシリーズ) などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H73 | 給湯流量調整弁異常 ●原点検出開始後、45秒経過してホールICがONにならないことが2回連続した ●駆動パルス分駆動させても、ホールICのOFFを検出できない場合が2回連続した | コネクタ補修 ・給湯流量調整弁の交換などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H76 | リモコン通信異常 ●リモコンで16回通信しても、通信できない ●床暖房リモコンで16回通信しても、通信でき ない | ●リモコンケーブル点検 ・ 補修 ●リモコンの点検、交換 ●水位センサー、流量センサーの短絡確認と交換 ●床暖房リモコンの点検、交換 ●プリント基板の交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H77 | ふろ流量調整弁異常 ふろ流量調整弁を水側に駆動しても、水側全開位置を検出できない | ●ふろ流量調整弁のリード線、コネクタの抜け 点検確認 ●ふろ流量調整弁の点検交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H78 | ふろポンプ異常 ●ふろポンプが回転しない ●ふろポンプが回転し続ける ●ふろポンプ内に水がない状態で運転した | ●ふろポンプのリード線、コネクタ抜け確認 ●ふろポンプの点検交換 ●制御基板の点検交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H79 | ふろ注湯弁異常 ふろ注湯弁「閉」時に流量センサーが流量を検出した | ふろ注湯弁交換などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H81 | 給湯サーミスタ温度異常 ●給湯サーミスタ温度が給湯サブサーミスタ温度より8℃以上高い状態が続いた ●給湯サブサーミスタ温度が給湯サーミス ターより8℃以上高い状態が続いた | ●リード線、コネクタ点検補修 ●給湯サーミスタ、給湯サブサーミスタ(給湯混合弁ブロック)交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H82 | 時計電源異常・時計伝送異常 停電復帰後の時計データが不正規になった | 時刻合わせ、日付設定を行う(説明書のやり方に従う) | 
| H83 | 水位窓設定異常 3分以内に浴そうの水位の窓設定ができない | ●エアーかみ除去、配管の確認修正 ●水位センサーの交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H84 | ミストセンサー異常 ミストセンサーが断線または短絡した | ●リード線、コネクタの接続確認、補修 ●ミストサーミスタの交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H85 | ミスト混合弁異常 ミスト混合弁の原点位置を検出できない | ●リード線コネクタの接続確認、補修 ●ミスト混合弁の交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H86 | ミスト混合温度異常 ●ミスト混合弁が原点位置でミスト供給温度が高い ●ミスト混合弁が湯側全開でミスト供給温度が低い | ●断水復帰、給水元栓、ミスト接続バルブを開く ●ミストセンサーのリード線、コネクタ点検補修 ●ミストセンサーの交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H87(KB、FB、WB、KC、KD、KEシリーズ) | 給湯混合弁温度異常 ●単独給湯時、混合弁が湯側全開位置で、給湯サーミスタが残湯サーミスタ0温度より20℃以上低い状態が30秒以上続いた(2回) ●水側全開位置で給湯温度が60℃以上の状態が30秒以上続いた ●水設定以外で、給湯温度が設定温度+10℃以上の状態が30秒以上続いた ●給湯サーミスタ温度が給湯サブサーミスタ温度より8℃以上高い状態が10 秒続いた ●給湯サブサーミスタ温度が給湯サーミスタ温度より8℃以上高い状態が10 秒続いた | ●湯側逆止弁確認、給湯混合弁交換 ●給水配管の凍結確認、凍結防止 ●給水元栓を「開」にする ●断水の確認、断水復帰後再操作 ●水側逆止弁確認、給湯混合弁交換 ●給湯サーミスタ、給湯サブサーミスタ(給湯混合弁ブロック)交換 ●ソーラシステムと接続確認、補修 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H87(KAシリーズ ) | 給湯混合弁温度異常 ●単独給湯時、混合弁が湯側全開位置で、給湯サーミスタが残湯サーミスタ0温度より 13℃以上低い状態が30秒以上続いた(2回) ●水側全開位置で給湯温度が60℃以上の状態が30秒以上続いた ●水設定以外で、給湯温度が設定温度+10℃以上の状態が30秒以上続いた | ●給湯サーミスタ交換 ●混合弁の逆止弁の固着確認と給湯混合弁の交換 ●ソーラシステムと接続確認、補修 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H88 | ふろ混合弁温度異常 ●残湯サーミスタ0温度が60℃以上でかつ湯側全開位置で、ふろ給湯サーミスタ温度が残湯サーミスタ0温度より12℃/20℃以上低い状態が30秒続いた ●ふろ注湯時に設定温度+8℃以上高い状態が44秒継続した(ぬるめ、水設定時は、60℃以上で判定) | ●ソーラシステムと接続確認、補修 ●ふろ混合弁、給湯混合弁の湯側逆止弁のゴミ 除去 ●ふろ給湯サーミスタのコネクタ接続確認、補修 ●ふろ給湯サーミスタ(ふろ混合弁ユニット)の交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H89 | 給湯サブサーミスタ異常 給湯サブサーミスタが断線または短絡した | ●リード線、コネクタの抜け点検補修 ●給湯サブサーミスタ(給湯混合弁ブロック)交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H90 | 貯湯ユニット~ヒートポンプユニット間通信異常 ●貯湯ユニットとヒートポンプユニット間の通 信ができない ●貯湯タンク上部の保安器が作動した(HE-K1シリーズ) | ●3心ケーブル連絡配線の接続状態の確認、修正または、貯湯ユニットのプリント基板orヒー トポンプユニットのプリント基板の点検、交換などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する ●保安器の復帰ボタンを押して復帰させる | 
| H91(HE-37R1、37R2シリーズ) | 温度過昇検知(保安器作動) 貯湯タンク上部の保安器が作動した | 保安器の復帰ボタンを押して復帰させる | 
| H92 | ヒートポンプ配管誤配管検知 ヒートポンプ配管の接続を戻り(湯側)と往き(水側)の接続を逆に接続した | ヒートポンプ配管の接続(戻り、往き側)確認と修正などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H93 | 循環水系統異常 ヒートポンプ配管系路に温水が循環しない | ●ヒートポンプ配管系路の点検(エアー抜き、水側バルブが「開」、逆止弁がないこと、詰まり、凍結等) ●給水配管の凍結の解凍、給水元栓の「開」等の点検 ●タンク上部のノズル詰まり除去 ●積層ポンプ点検、修正 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H94 | 貯湯ユニット~ヒートポンプユニット間循環異常 ●貯湯ユニット~ヒートポンプユニット間の水 が循環しない ●ヒートポンプ配管の入水、出湯配管の誤接 ●続沸き上げポンプ内に水がない状態で運転した | ●給水側止水栓を「開」にする ●給水配管の凍結の解凍 ●水側バルブを「開」にする ●ヒートポンプ配管の逆接続の補修 ●ヒートポンプ配管の折れ、詰まりの補修 ●ヒートポンプ配管系のエアー抜き ●タンク上部のノズル詰まり除去 などの対処をおこなう必要があるため、必要に応じて業者に連絡する | 
| H95 | 電源電圧異常検知 電源にAC100Vを接続した | ●電源電圧がAC00Vであるか確認と電源接続の修正 ●プリント基板点検 ・ 交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| H97 | 追いだき熱交換器異常 ふろ運転を行っていないとき、ふろサーミスタが高温の温度を検出後、冷却運転しても、10分以内に再度冷却運転を行った | ふろサーミスタの抵抗値の確認、交換または、追いだき熱交換器の交換などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
(2)Fから始まるエラー
Fから始まるエラーの対応は、サービス会社が行います。
| コード | 内容・原因 | 対処方法 | 
| F11 | ピークカット異常 熱交換器出湯温度が上がらない | ●ヒートポンプ配管系路の点検(エアー抜き、水側バルブが「開」、逆止弁がないこと、詰まり、凍結等) ●タンク上部のノズル詰まり除去 ●積層ポンプ点検、修正 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F12(K1、K2、K3、KA、DA、UAシリーズ) | 圧力スイッチ作動 ヒートポンプ配管系路に温水が十分に流れないため、冷媒圧力が異常に上昇し、圧力スイッチが作動した。またはヒートポンプ配管を誤接続した | ●ヒートポンプ配管系路の点検(エアー抜き、水側バルブが「開」、逆止弁がないこと、詰まり、凍結等) ●給水配管の凍結の解凍、給水元栓の「開」等の点検 ●ヒートポンプ配管の接続確認、修正 ●タンク上部のノズル詰まり除去 ●入水、出湯サーミスタの外れ点検、修正 ●沸き上げポンプ点検、交換 ●膨張弁の点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、必要に応じて業者に連絡する | 
| F12(KB、WB、KC、KDシリーズ )[※KEモデル除く] | 圧力スイッチ作動 冷媒圧力が異常に上昇し、圧力スイッチが作動した | ●入水サーミスタ外れ確認、正規取付 ●出湯サーミスタ外れ確認、正規取付 ●膨張弁コネクタ外れ確認、正規取付 ●膨張弁コイル抵抗確認[正常46.3 Ω(20℃の時)] などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F14 | 圧縮機ロック 圧縮機モーターが回転しない | ●圧縮機配線確認修正 ●圧縮機2相間抵抗確認結果、正常の場合はプリント基板の交換、異常の場合はヒートポンプユニット対応 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F15 | ファンロック異常 ファンモーターが回転しない | ●異物除去 ●コネクタ外れの点検修正 ●ファンモーター抵抗値点検、抵抗値異常の場合ファンモーター交換、正常の場合プリント基板交換 などの対処をおこなう必要があるため、必要に応じて業者に連絡する | 
| F16 | 入力電流異常検知 運転時の電流値が異常に高い | ●据付け寸法確認、修正 ●運転電流確認異常時、プリント基板交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F17 | 漏水検知 本体内部からの水漏れを検知した | ●水漏れの補修 ●水漏れがない場合は漏水センサーの点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F19 | 出湯温度異常 水熱交換器の循環流量が確保できず、出湯温度が異常に上昇した | ●ヒートポンプ配管系路の確認、修正(配管の折れ、詰まり、水側バルブを「開」か等) ●出湯サーミスタ抵抗値点検、交換 ●タンク上部のノズル詰まり などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F20 | 吐出管温度異常 吐出管サーミスタの温度が異常に高い | ●吐出管サーミスタの点検(抵抗値)、交換 ●膨張弁コイル点検(2相間抵抗値)交換 ●冷媒管詰まり(ヒートポンプユニット対応) などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F21 | 電装品箱内温度異常 ●電装品箱内の温度が異常に高い | ●据付け寸法の点検、修正 ●ファンモーターの点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F22(HE-UK、UAシリーズ) | トランジスタモジュール温度異常 トランジスタモジュールサーミスターの温度が 異常に高い | ●据付け寸法の点検、修正 ●プリント基板の点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F22(HE-URシリーズ) | 放熱フィン温度異常 放熱フィンの温度が異常に高い | ●放熱フィンの汚れ除去 ●フィンサーミスタの点検、交換 ●ファンモーターの点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F23 | DCピーク異常 トランジスタモジュール内部で過電流、電源電 圧の降下を検出した | ●ヒートポンプ配管系路の点検、修正 ●沸き上げポンプの点検、交換 ●プリント基板の点検、交換 ●圧縮機の点検、確認 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F23(HE-URシリーズ) | OCP異常 圧縮機の回転数が異常に高い。または過電流、電源電圧降下を検出した | プリント基板2の点検、交換などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F24 | 冷凍サイクル異常 ●タンクに残湯ありの状態でヒートポンプ配管 の戻り(湯側)、往き(水側)を逆接続した ●出湯サーミスタが外れた ●沸き上げポンプの作動確認 ●膨張弁コイルの抵抗値確認(正常)46±3Ω(20℃) ●冷媒漏れ | ●ヒートポンプ配管の点検、修正 ●出湯サーミスタの正規取付 ●沸き上げポンプの点検、交換または、プリント基板交換 ●膨張弁コイル交換 ●冷媒漏れはヒートポンプユニット対応 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F27[※KEモデル除く] | 圧力スイッチ(HPS)異常 圧力スイッチ(HPS)が断線 | ●圧力スイッチ(HPS)、リアクタのリード線、コネクタの外れ点検、修正 ●プリント基板点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F36 | 外気サーミスタ異常 外気サーミスタが断線または短絡した | ●外気サーミスタのリード線、コネクタ点検、修正 ●外気サーミスタの点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F37 | 入水サーミスタ異常 入水サーミスタが断線または短絡した | ●入水サーミスタのリード線、コネクタ点検、修正 ●入水サーミスタの点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F38 | 残湯サーミスタ異常 残湯サーミスタが断線または短絡した | ●リード線、コネクタの抜け確認、修正 ●残湯サーミスタの交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F40 | 吐出管サーミスタ異常 吐出管サーミスタが外れた。または吐出管 サーミスタが断線または短絡した | ●吸入管サーミスタのリード線、コネクタの外れ点検 ●吸入管サーミスタ点検(抵抗 値)、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F41 | PFC保護 PFC内部で電源電圧降下、過電流、温度上 昇を検知した | ●据付け寸法の点検、修正 ●プリント基板の点検、交換 ●リアクタのコネクタ外れ修正 ●膨張弁コイル交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F41(HE-URシリーズ) | 吸入管サーミスタ異常 吸入管サーミスタが断線または短絡した | ●吐出管サーミスタのリード線、コネクタの外れ点検 ●吐出管サーミスタ点検(抵抗 値)、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F42 | 空気熱交入口サーミスタ異常 空気熱交入口サーミスタが断線または短絡した | ●空気熱交入口サーミスタのリード線、コネクタ点検、修正 ●空気熱交入口サーミスタの点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F43 | 空気熱交出口サーミスタ異常 空気熱交出口サーミスターサーミスターが断 線または短絡した | ●圧力センサーのリード線、コネクタ外れ点検、修正 ●プリント基板1の点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F43(HE-URシリーズ) | 圧力センサー異常 圧力センサーが断線または短絡した | プリント基板点検、交換などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F44(HE-UK、UAシリーズ) | トランジスタサーミスタ異常 トランジスタサーミスタが断線または短絡した | プリント基板点検、交換などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F44(HE-URシリーズ) | フィンサーミスタ異常 フィンサーミスタが断線または短絡した | ●フィンサーミスタのリード線、コネクタ点検、修正 ●フィンサーミスタの点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F45 | 出湯サーミスタ異常 出湯サーミスタが断線または短絡した | ●出湯サーミスタのリード線、コネクタ点検、修正 ●出湯サーミスタの点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F46 | CT異常 ●圧縮機の回転数が上昇してもCT入力が少ない ●CTの断線 ●冷媒漏れ | ●CT1の抵抗値 2kΩ以上ではプリント基板の点検、交換 ●CT1の抵抗値 2kΩ未満では冷媒漏れ などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F47 | 漏水センサー断線検知 漏水センサーが断線した | ●リード線、コネクタの外れ確認、修正 ●漏水センサーの交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F62 | PFCサーミスタ異常 PFCサーミスタが断線または短絡した | プリント基板点検、交換などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F67 | 積層(沸き上げ)ポンプ異常 積層ポンプが作動しない。または沸き上げポンプが最大で運転した | ●リード線、コネクタ抜けの確認、修正 ●積層ポンプの点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F70 | 位置検出センサー異常 運転開始時、圧縮機が回転しない | ●連絡配線の点検、修正 ●圧縮機リード線の点検、修正 ●プリント基板2の点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| F94 | 水位センサー断線検知 水位センサーが断線した | ●リード線、コネクタの外れ確認、修正 ●水位センサーの点検、交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
(3)Uから始まるエラー
Uから始まるエラーは、お客様ご自身で対応が可能な場合があります。
対処方法を試しても改善しない場合は、販売店や修理業者に連絡し、点検を受けましょう。
| コード | 内容・原因 | 対処方法 | 
| U22 | 断水検知 ふろ自動お湯はり時、注湯量が1ℓ/分以下になった | ●給水元栓を「開」にする ●ふろ注湯弁の作動確認、点検交換 ●給水配管またはふろ配管の凍結解除 ●ふろ流量センサーの作動確認、点検交換 ●電源電圧の確認、接続 などの対処をおこなう必要があるため、必要に応じて業者に連絡する | 
| U51 | 浴そう栓忘れ検知 浴そうの栓を閉め忘れているため、浴そうにお湯が溜まらない。 | ●浴そうの栓をするふろ配管の長さ、径の確認と修正 ●ふろフロースイッチの作動確認、点検交換 ●ふろポンプの作動確認、点検交換 などの対処をおこなう必要があるため、必要に応じて業者に連絡する | 
| U53 | 浴そう満水検知 ふろ自動運転時、浴そうからお湯があふれる | ●水位設定が高すぎないか確認と再設定 ●ふろ配管経路のエアーかみ確認と修正 ●ふろ配管系路の漏れ確認と修正 ●水位センサーの確認、点検交換 などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
| U54 | 初回残水検知 ふろ試運転時、浴そうに残水があるため、自動お湯はりができない | 浴そうを空にし、ふろ試運転をおこなう | 
| U55 | 浴そう未排水検知 3日間浴そうにお湯をはったまま、酸素運転をした | 浴そうのお湯を抜いて、再度自動お湯はりをおこなう | 
| U61 | 湯切れ検知 浴そうへのお湯はり時、タンクにお湯がないため、お湯はりを停止した | ●タンクにお湯があるか確認し、お湯が沸くまで待つ ●改善しない場合は、ふろ給湯サーミスタ点検、交換などの対処をおこなう必要があるため、業者に連絡する | 
4.パナソニック製エコキュートのリセット方法と注意点

ここでは、パナソニック製エコキュートのエラーの特徴とリセット方法、注意点についてお伝えします。
(1)エラーの特徴|自動で復旧するケースもある
パナソニック製のエコキュートは、AIエコナビなどの学習機能を搭載しているため、一部のセンサーエラーや通信異常(H11など)は自己復旧機能が作動することがあります。
他社ではリセットが必要なエラーでも、パナソニックでは自動で復旧するケースもあるのが特徴です。
また、ソーラーパネルとの連携機能「ソーラーチャージ」を使用している場合、太陽光による発電量と連動した運転制御が行われます。
そのため、発電が不安定な日(曇天や雷など)には一時的に沸き上げ制御エラーが出ることもあります。
他社にはないこの機能特有の挙動であり、「F27(沸き上げ停止)」などが出ても、すぐに故障と判断しないよう注意が必要です。
(2)リセット方法
パナソニック製エコキュートの一般的なリセット手順は次のとおりです。
リセットを試してもエラーが表示される場合は、修理・点検を依頼しましょう。
- リモコンの運転スイッチを「切」にする
- 屋外のエコキュート本体(貯湯ユニット)のブレーカーを「切」にする
- 約3~5分待ってから再度ブレーカーを「入」にし、リモコンの電源を「入」にする
(3)リセットの際の注意点
リセットは、エラーコード一覧にある対処方法で「エラーリセット」と指示がある場合に行いましょう。
不必要なリセットは故障の原因にもなりますので、自己判断でむやみにリセットをしないようにしましょう。
- リセットを繰り返すと根本原因の把握が遅れ、故障が悪化する恐れあるので、リセットは1回までにとどめる。
- リセット操作中は熱湯や冷水が出る可能性があるので、入浴など給湯を控える。
- リセットで直らない場合は基板やセンサーの劣化の可能性があるので、早めに点検依頼する。
5.まとめ

エラー表示や故障のサインが出たら、まずはエラーコードを確認して、トラブルの原因や対処方法を確認しましょう。
自分で解決できないエラーの場合は、保証期間であればメーカーに点検・修理を依頼し、保証が切れていたら、専門業者による交換を検討しましょう。
パナソニック製エコキュートは性能が高く、長年愛用されている分、適切なタイミングでの交換が大切です。
故障による断水や水漏れ、漏電のリスクを避けるためにも、早めのご相談をおすすめします。
 
             
                                                                     
                                                                     
                                                                     
                                                                     
                                                                     
                                                                     
                                                                     
                                                                     
                                                                     
                                                                     
                                                                    