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【2025年11月新製品発売】ノーリツのハイブリッド給湯システム|特徴とエラーコード&費用相場

ノーリツのハイブリッド給湯システムは、光熱費を大幅に削減できるので注目されています。
既存のハイブリッド給湯機のほかにも、2025年11月には新製品も発売開始予定です。
この記事を読むと、ほかのメーカーとノーリツのハイブリッド給湯機はどこが違うのか、ハイブリッド給湯機に交換する場合の費用相場や、不具合が生じた際のエラーコードなどについて詳細がわかります。
目次
1.ノーリツのハイブリッド給湯機とは?

ノーリツ製のハイブリッド給湯機の特徴や、ほかのメーカーとの違いについて解説していきます。
(1)ハイブリッド給湯機の仕組み
従来型のガス給湯器よりもガスの消費量を軽減できる「エコジョーズ」と、従来型の電気温水器よりも大幅に消費電力を軽減できる「エコキュート」を合体させたのがハイブリッド給湯機です。
ヒートポンプユニットで大気の熱からお湯を作るだけでなく、湯切れになった際には貯湯ユニットのエコジョーズが瞬発的にお湯を沸かしてくれます。
エコジョーズとエコキュートの長所を併せて持っているので、光熱費をさらに削減できます。
(2)ノーリツ製品の特長
ノーリツ製品のハイブリッド給湯機は、フロンを使用せずに自然冷媒であるR290を採用しているため、環境に非常にやさしい点が特長です(2025年5月時点で業界唯一)。
生活パターンを学習して湯量を自動設定してくれる「スマート制御」が搭載されていますので、効率良くお湯が使えます。
また、貯湯タンクと熱源機を分離してより小さなスペースにも設置できるタイプや、より清潔にお湯を管理できるUV除菌システム搭載のタイプもあります。
(3)他メーカーとの違いと向いている家庭
ノーリツ製のハイブリッド給湯機が向いている家庭は、一戸建てで太陽光発電を利用しているケースです。
太陽光発電と組み合わせることで、日中に発電した余剰電力をヒートポンプユニットでお湯を沸かすために利用できるので、節約効果はさらに高まります。
ガスの利用も減らせるのでCO₂排出量を大幅に削減でき、カーボンニュートラル社会の実現に貢献できます。
2.【2025年11月発売予定】自然冷媒ハイブリッド給湯機「HPHB R290」の注目ポイント

ノーリツ製のハイブリッド給湯機といえば「ユコアHYBRID」ですが、2025年に新型ハイブリッド給湯機となる自然冷媒ハイブリッド給湯機「HPHB R290」を発売予定です。
(1)発売予定は2025年11月4日!
シリーズ名は「HPHB R290」で、貯湯タンク145Lと70Lの標準モデルが2025年11月4日に発売開始。
70Lのプラグインモデルは2025年11月21日発売開始です。
(2)自然冷媒ハイブリッド給湯機「HPHB R290」の新機能と省エネ性能
ユコアHYBRIDに新機能を搭載したのが、HPHB R290です。
一番の注目は、環境負荷の低い「自然冷媒R290」を採用している点です。
一般的なエアコンで使用される冷媒R32と比較すると、地球温暖化係数は「1/38,550」と圧倒的な環境性に優れたパフォーマンスを発揮します。
R290は、廃棄する際に冷媒を回収する必要がないため、ハイブリッド給湯機の交換時に冷媒回収費用が発生しない点もメリットです。
スマート制御機能も向上し、直近2週間のお湯の使用量を計算・予測して湯量を調整してくれるので、光熱費はさらに軽減できます。
また、災害時に警報が発令されると自動で沸き上げを開始し、災害が起こる前にお湯を確保してくれる「そなえ貯湯」の機能も搭載されました。
(3)新製品を買うにはどうしたらいい?
新型ハイブリッド給湯機HPHB R290は、最寄りのガス・給湯器専門業者に問合せをして購入します。事前にノーリツ製品のハイブリッド給湯機を扱っているのかについて相談して、確認しておくとよいでしょう。
(4)「HPHB R290」の費用相場
2025年10月時点では、システム希望小売価格のみノーリツのWebサイトに掲載されています。
こちらは本体(貯湯ユニット・ヒートポンプユニット・ガス給湯器)と消費税込みの価格で、工事費や撤去費用などは含んでいません。
145L/標準
| タイプ | 価格 |
| 給湯・ふろ | 886,930円 |
| 給湯・ふろ・温水暖房 | 995,500円 |
70L/標準
| タイプ | 価格 |
| 給湯・ふろ | 837,430円 |
| 給湯・ふろ・温水暖房 | 889,460円 |
70L/プラグイン
| タイプ | 価格 |
| 給湯・ふろ | 837,430円 |
| 給湯・ふろ・温水暖房 | 889,460円 |
3.ノーリツハイブリッド給湯機の基本性能とメリット

ここからは、ノーリツ製ハイブリッド給湯機「ユコアHYBRID」の性能や費用相場について解説していきます。
(1)ハイブリッド給湯機「ユコアHYBRID」シリーズの基本性能
先に紹介した新型のHPHB R290と同じく、自然冷媒R290を採用しているため環境にやさしい点がメリットです。
温室効果ガスの排出量を、従来型のガス給湯器と比べて約57%削減(年間約863kg)できます。
パターン学習とデータ予測をしてくれるスマート制御が搭載されているため、省エネ効果が向上しており、従来型のガス給湯器と比較すると光熱費は年間約65%削減できます。
これは、ガス給湯器の年間光熱費約152,000円に対して、約53,000円まで節約できるということです。
省エネ効果のあるエコジョーズであっても年間約126,100円もの光熱費ですから、ユコアHYBRIDがいかに高省エネ機能に優れているかがわかります。
しかも、給湯量をやや控えめに設定する「エコスイッチ」によって、さらに年間9,900円の節約も可能です。
太陽光発電との相性も良く、消費電力の少ない日中にお湯を作る「消費優先モード」を利用すると、年間の光熱費は約37,800円まで軽減できますので、ランニングコストは大幅に向上します。
そのほか、「わかすアプリ」で遠隔操作ができたり、「オゾン水配管クリーン」「UV除菌」「スマート配管クリーン」といった自動洗浄機能も充実していますので、手間をかけずに清潔なお風呂を保ってくれます。
(2)「ユコアHYBRID」の費用相場と交換のタイミング
ハイブリッド給湯機の耐用年数は約10年です。
使用頻度によって前後しますが、設置して10年が経過し、不具合が発生するようだと交換のタイミングになります。
ユコアHYBRID(24号・フルオート・140L)の費用相場がこちらです。
| タイプ | メーカー価格(本体・リモコン) | 工事費 |
| GTH(給湯・暖房) | 925,000円~ | 200,000円~ |
| GT(給湯) | 848,000円~ | 200,000円~ |
(3)ハイブリッド給湯器の交換に補助金や助成金は使える?
ランニングコストは大幅に節約できるものの、初期費用が100万円超えと高額なため、導入に迷っている方に朗報です。
国の補助金制度「給湯省エネ2025事業」では、ハイブリッド給湯機購入に対して基本補助金8万円を交付しています。
さらに性能によって加算される補助金額の5万円または7万円を加えて、最大で15万円もお得に購入できるのです。
補助金は予算額に達し次第受付が終了してしまいますので、申請が年末ギリギリにならないよう注意が必要です。
補助金の申請は、事業に登録している業者が行います。
登録をしていない給湯器専門業者で購入しても申請できませんので、事前に確認しておきましょう。
地方自治体が受け付けている補助金制度も併用可能です。
たとえば、東京都にお住まいであれば、ノーリツのハイブリッド給湯機は「東京ゼロエミポイント」の対象になっていますので、店頭割引きで12,000円お得に購入できます。
お住まいの自治体で使える補助金や助成金がないか、調べておくのも大切です。
4.ハイブリッド給湯機のよくあるエラーコードと対処法

ノーリツ製のハイブリッド給湯機が不具合を起こした際に、リモコンに表示されるよくあるエラーコードについて解説します。
新型についての情報は公開されていないので、ユコアHYBRIDのエラーコードを掲載しています。
(1)エラー表示【009】が点滅
試運転不具合です。
リセットでも表示が消えない場合は、専門業者による点検・修理が必要です。
(2)エラー表示【260】が点滅
入水圧力が低下している不具合です。
リセットでも表示が消えない場合は、専門業者による点検・修理が必要です。
(3)エラー表示【330】が点滅
温度を測る部品の不具合です。
リセットでも表示が消えない場合は、専門業者による点検・修理が必要です。
(4)エラー表示【389】が点滅
サーミスタの不具合です。
リセットでも表示が消えない場合は、専門業者による点検・修理が必要です。
(5)エラー表示【420】が点滅
循環量を測る部品の不具合です。
リセットでも表示が消えない場合は、専門業者による点検・修理が必要です。
(6)エラー表示【615】が点滅
ヒートポンプユニット系統の部品の不具合で、安全装置が作動しています。
リセットでも表示が消えない場合は、専門業者による点検・修理が必要です。
(7)エラー表示【769】が点滅
ヒートポンプユニットと貯湯ユニット間の通信の不具合です。
ヒートポンプユニットの電源を確認し、切れている場合は「入」にします。
(8)エラー表示【969】が点滅
システム試運転時の不具合です。
リセットでも表示が消えない場合は、専門業者による点検・修理が必要です。
(9)エラーコードのリセット方法
リセットをするとエラーコードの表示が消える場合がありますので、専門業者に依頼する前に試してみましょう。
リセット方法は、給湯している蛇口をすべて閉めてからリモコンの電源を切り、しばらく時間をおいてから運転ボタンを押します。
またリセット方法には、給湯機本体の電源プラグを抜いて10秒ほど待ち、再びさし込む方法もありますので、リモコンのリセットだけで解決しない場合は試してみるとよいでしょう。
ただし、雨が降っている中での作業は漏電のリスクがありますので、雨が止んでから行ってください。
(10)業者に修理・交換を依頼
エラーコードが表示されたときに、自分で対処できるのは「リセット」くらいです。
リセットをしても解決しない場合は、専門業者による点検・修理・交換が必要です。
リセットする頻度が多くなっている場合は、ハイブリッド給湯機の寿命が近づいてきているサインですので、交換を検討しましょう。
給湯できないと生活に支障をきたすため、信頼でき、迅速に対応してくれる専門業者を事前に探しておくことが大切です。
5.まとめ

初期費用が高いですが、相応の光熱費削減ができるのがノーリツ製のハイブリッド給湯機です。
太陽光発電を利用しているのであれば、さらに節約効果が期待できるのでおすすめです。
ぜひ補助金制度が申請できる期間に、お得にハイブリッド給湯機を導入してみてください。