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エコキュートはどこがいい?人気5大メーカーの特徴・違い・選び方ガイド

エコキュートの購入を検討していても、「どのメーカーがいいの?」「価格や電気代の差は?」と迷っていませんか?
本記事では、国内で人気の5大メーカー(パナソニック、ダイキン、三菱電機、日立、コロナ)の特徴や電気代、価格、独自機能を徹底比較。
あなたのライフスタイルや重視ポイントに合わせた、最適なエコキュートを選ぶ方法をご紹介します。
目次
1.エコキュート選びで失敗しないための3つのポイント

エコキュートは一度導入すれば10年以上使い続ける設備です。
だからこそ、選ぶときには慎重さが求められます。
「せっかく導入したのに、すぐお湯が切れる」「思ったより電気代が高い」といった後悔を防ぐためには、以下の3つの視点を押さえておくことが大切です。
(1)家族の人数に合った容量を選ぶ
まず注目すべきなのが、家族構成に応じた貯湯タンクの容量です。
一般的には、1~2人暮らしであれば200 L前後、3~4人家族であれば370 L前後、そして5人以上のご家庭では460 L以上のタンクが推奨されます。
ただし、来客が多い家庭や入浴回数の多いライフスタイルでは、ワンサイズ大きめのタンクを選ぶことで湯切れのリスクを軽減できます。
使い方に少しでも不安がある場合は、「余裕を持った容量設計」が安心につながります。
(2)優先したい機能(省エネ・高圧・除菌など)を決める
次に、自分たちの生活に合った「機能性」を見極めましょう。
たとえば光熱費の削減を重視するなら、省エネモードやAIによる学習運転機能が搭載されたモデルがおすすめです。
日々の給湯パターンを学習して、最適なタイミングで効率よくお湯を沸かしてくれるため、無駄な電力消費を抑えてくれます。
一方、シャワーの勢いにこだわる方には高圧タイプやフルオートタイプが最適。
ストレスのない快適な浴室環境を実現します。
さらに、清潔さにこだわるご家庭には、自動洗浄機能や配管の除菌機能など、衛生面に配慮したモデルも人気です。
(3)メーカーのサポート体制や保証内容をチェックする
最後に忘れてはならないのが、購入後のサポート体制です。
エコキュートは精密機器でもあるため、万が一のトラブル時に頼れるメーカー・販売店であることが非常に重要です。
一般的な保証期間は、本体が1年、電装系や圧縮機などの主要部品が2~3年とされていますが、多くの販売店では有償で10年まで延長できるプランも提供されています。
加えて、補修用部品が製造終了から10年間保管されているかどうか、修理受付や対応のスピード感なども、選定の重要な判断材料になります。
「古い機種を安く買えたけれど、故障時に修理できなかった」とならないように、導入前にしっかりと確認しておきましょう。
2.「人気5大メーカー」エコキュートを徹底比較

エコキュートはどのメーカーを選んでも同じ──と思われがちですが、実はメーカーごとに機能性や電気代、価格帯、さらには災害対応の工夫まで異なります。
ここでは、国内で人気の高い5大メーカー(パナソニック・ダイキン・三菱電機・日立・コロナ)を比較しながら、それぞれの特徴をわかりやすくご紹介します。
(1)パナソニック|AIエコナビで省エネ+快適機能が豊富
| 主な機能【省エネモード】 | ソーラーチャージ・【AIエコナビ】 |
| タンク容量(標準) | 300L(2~4人用) 370L(3~5人用) 460L(4~7人用) 560L(5~8人用) |
| 標準外規格(コンパクト・薄型) | 195L(2~4人用)Vシリーズ ※受注生産 370L(3~5人用)・460L(4~7人用)Wシリーズ |
| ランニングコストの目安 ※標準モデル370Lフルオート使用 ※電力料金プランや使用量、機種により変動 | 年間電気料金 約37,200円 月平均 約3,100円 ※公式サイトより、HE-JPU37LQS(年間給湯保温効率4.0)の東京電力使用による試算 |
| メーカー参考価格 | 公式サイトより 本体価格(工事費・部材費別・税込) ウルトラ高圧フルオート・JP シリーズ 370L:1,189,100円 460L:1,293,600円 高圧フルオート・Jシリーズ(一般地向け) 370L:950,400円 460L:1,048,300円 ※無線LANリモコン別売 64,900円 脚部カバー別売 14,960円 |
| 工事費 | 約10万~15万円程度 |
| 災害時 ※非常用水は飲用不可、手洗いトイレ用 | ◎ 非常用取水〇 ソーラー併用で停電時〇 |
| その他の特徴 | ソーラー連携やAI学習など高性能、快適性が高い |
(2025年11月現在)
パナソニックのエコキュートは、AIエコナビやソーラーチャージ機能など、日々の生活を快適にしてくれる機能が豊富です。
300L~560Lまで幅広いタンク容量に標準対応しており、家族構成や住環境に合わせて選びやすいのも魅力。
コンパクトサイズのVシリーズや薄型のWシリーズは、狭小地や集合住宅でも設置可能。
Vシリーズはお湯が少なくなるとスピード沸き上げをおこない、4人分のお湯を確保でき、性能と快適性のバランスを重視したいご家庭におすすめです。
特に注目したいのは、太陽光発電との連携で電力を効率的に使える「ソーラーチャージ」や、スマートフォンと連携可能な上位機種です。
電気代は月額約3,100円と標準的で、本体価格も標準的で手頃な価格帯にあります。
飲料目的の地下水、井戸水を使用せざるをえない場合は、メーカーの水質基準を満たし、使用を認めたものに限り「地下水利用認定書」を発行のうえ、使用が可能です。
なお、井戸水の場合は砂コシ器の設置が必要となります。
(2)ダイキン|空調技術を活かした高効率・静音モデル
| 主な機能【省エネモード】 | スマホ連携・高圧タイプ・【おまかせモード】 |
| タンク容量(標準) | 370L(3~5人用) 460L(4~7人用) |
| 標準外規格(コンパクト) | 320L(2~3人用)ネオキュート |
| ランニングコストの目安 ※標準モデル370Lフルオート使用 ※電力料金プランや使用量、機種により変動 | 年間電気料金 約30,010円 月平均 約2,500円 ※公式サイトより、EQX37XFV(年間給湯保温効率3.7)の関西電力使用による試算 |
| メーカー参考価格 | 公式サイトより(機器代金と工事代金を含む・税込) 370L:60万円~70万円未満 460L:60万円~80万円未満 |
| 災害時 ※非常用水は飲用不可、手洗いトイレ用 | 〇非常用取水口搭載 |
| その他の特徴 | 価格と機能のバランスが良好 |
(2025年11月現在)
ダイキンは、業務用空調でも有名なメーカーだけに、熱交換や省エネ制御の技術に定評があります。
電気代は4人家族の標準仕様モデルで月々約2,500円と抑えめで、コスパと省エネの両立を目指すご家庭に向いています。
おまかせモードやスマホ連携、高圧タイプなどが備わっており、静かで効率的な運転が可能なほか、お湯を紫外線で除菌する「おゆぴかUV」や、微細な泡による温浴・美肌・洗浄効果を期待できる「ウルトラファインバブル入浴」などの機能も人気です。
震度7相当に耐える耐震構造に加え、断水時の非常用水として4人家族で370Lタンクは3日分、460Lタンクでは4日分の使用が可能です。
停電時にも給湯が使える機種もあり、アプリ連動モデルは気象警報緊急沸き上げ機能も搭載、防災の観点からも安心です。
また、耐塩害仕様や耐重塩害仕様、寒冷地仕様を全機種対応。
ダイキン独自の水質検査(有料)で基準を満たしていることを条件に、井戸水対応のエコキュートの販売を開始しているなど、地域事情に配慮したラインナップも豊富です。
(3)三菱電機|バブルおそうじなど清潔重視の機能が充実
| 主な機能【省エネモード】 | バブル洗浄・【おまかせ節電モード】 |
| タンク容量(標準) | 180L(2~4人用) 370L(3~4人用) 430L(4~5人用) 460L(4~5人用) 550L(5~7人用) |
| 標準外規格(コンパクト・薄型) | 180L(コンパクト・ライト) 370L・430L(薄型タイプ) |
| ランニングコストの目安 ※標準モデル370Lフルオート使用 ※電力料金プランや使用量、機種により変動 | 年間電気料金 約40,000円 月平均 約3,300円 ※公式サイトより、 SRT-P377UB(年間給湯保温効率4.2)の中部電力使用による試算 |
| メーカー参考価格 | 公式サイトより 本体価格(事業者向け積算見積価格・税込) Pシリーズ 370L:1,485,000円 460L:1,584,000円 Sシリーズ 370L:1,408,000円 460L:1,529,000円 ベーシックシリーズ 370L:1,221,000円 460L:1,342,000円 ※無線LANリモコンセット別売 77,000円 脚部カバー別売 13,500円 |
| 工事費 | 約10万~15万円程度 |
| 災害時 ※非常用水は飲用不可、手洗いトイレ用 | ◎ 耐震構造モデル、非常用水取り出し可 |
| その他の特徴 | 清潔性や耐久性に配慮 |
(2025年11月現在)
三菱電機のエコキュートは、「バブルおそうじ」などの衛生機能をはじめとしたクリーン性能が特長。
ふろ配管を通るお湯に深紫外線を照射し、お湯をきれいに保つ「キラリユキープPLUS」や、浴槽のおそうじから湯はりまでを連動する「おそうじ湯はリンク」が搭載された機種もあります。
さらに、災害時は脚部カバーを着脱することなく簡単に生活用水を取水できる「パカっとハンドル」を採用、取水時間の短縮にも力を入れています。
また、脚部を強化した“耐震構造”を採用しており、地震対策でも信頼性が高い製品です。
寒冷地仕様にも対応しています。
容量は標準タイプで180L~550Lと幅広いラインナップ。
さらに省スペースに対応したコンパクトタイプやスリムタイプも豊富に揃っています。
月平均の電気料金は約3,300円程度とやや高めですが、そのぶん機能や耐久性に優れています。
小さなお子様がいてクリーンなお湯を安心して使いたい方や、お掃除の手間を軽くしたい家庭におすすめです。
(4)日立|水圧・給湯性能に優れ、シャワー派におすすめ
| 主な機能【省エネモード】 | プレミアム高圧・フル装備・【おまかせ節約】 |
| タンク容量(標準) | 370L(3~5人用) 460L(4~6人用) |
| 標準外規格(大容量) | 560L(5~7人用)※業務用(一般家庭用は2019年モデル) |
| ランニングコストの目安 ※標準モデル370Lフルオート使用 ※電力料金プランや使用量、機種により変動 | 年間電気料金 約31,200円 月平均 約2,600円 ※公式サイトによる、BHP-FV37WD(年間給湯保温効率 4.2)の東京電力使用による試算 |
| メーカー参考価格 | 公式サイトより 本体価格(事業者向け積算見積価格・税込) 水道直圧給湯フルオート・高効率標準タンク(一般地仕様) 370L:1,423,400円 460L:1,537,800円 フルオート・高効率標準タンク(一般地仕様) 370L:1,292,500円 460L:1,417,900円 ※インターホンリモコン別売 63,800円 無線LANリモコン別売 74,800円 脚部カバー別売 17,600円 |
| 工事費 | 約10万~15万円程度 |
| 災害時 ※非常用水は飲用不可、手洗いトイレ用 | 〇 非常用取水口搭載 |
| その他の特徴 | 水圧や井戸水対応など、多種の水質に耐える防錆加工 |
(2025年11月現在)
日立のエコキュートは、「ナイアガラ出湯」と呼ばれる水道直圧のプレミアム高圧仕様が魅力。
シャワーの勢いが強く、お風呂の湯はりもスピーディ。
さらに、水道直圧給湯方式を採用したモデルは、プレート式給湯熱交換器により、タンクのお湯と混ざることがないため、蛇口からのお湯がそのまま飲める利点もあります。
(※お出かけなどで長時間使用しなかった場合、配管内の水は飲用せず雑用水としてお使いください。)
井戸水や高硬度水道水に対応したモデルもあり、水質に制約のある地域でも導入しやすいほか(水質検査でメーカー基準を満たす必要あり)、深紫外線を照射するUVユニット搭載モデルでは、「きらりUVクリーン」機能や浴槽排水時の追い焚き配管(ステンレス製)自動洗浄機能により、菌の増殖を抑えて清潔を保ちます。
微細でなめらかな泡(ファインバブル)が肌をやさしく包み込むことにより、効率的に温まりやすくなる「シルキー快泡浴」の機能も人気です。
また、離れて暮らす家族のお湯の使用状況をアプリで確認できる見守り機能が搭載された機種もあります。
容量は一般家庭用の場合、現在370Lと460Lの2タイプがあります。
価格相場はやや高めですが、電気代は月平均約2,600円とコスパがよく、「シャワーの勢いが欲しい」という方や「井戸水を使いたい」などの特化したニーズがある方にはうってつけの選択肢です。
(5)コロナ|コスパ重視の高効率モデルが豊富で選びやすい
| 主な機能【省エネモード】 | 高圧力パワフル給湯・【エコガイド】 |
| タンク容量(標準) | 370L(3~5人用) 460L(4~7人用) |
| 標準外規格(省スペース/コンパクト) | 300L(2~4人用)・370L・460L(省スペース・スリムタイプ)※機種によって受注生産 185L(1~2人用)(コンパクト)※受注生産 |
| ランニングコストの目安 ※標準モデル370Lフルオート使用 ※電力料金プランや使用量、機種により変動 | 年間電気料金 約31,900円 月平均 約2,700円 ※公式サイトによる、エネルギー消費効率3.5のエコキュートによる東京・大阪の外気温を前提に平均的な電気料金単価(23円/kWh)により算出 |
| メーカー参考価格 | 公式サイトより(工事費・部材費別・税込) インターホンリモコンセット付き(※無線LANリモコンセット付き) プレミアムエコキュート(一般地用/フルオート) 370L:1,292,500 円(※1,309,000円) 460L:1,397,000 円(※1,413,500円) 高圧力パワフル給湯ハイグレード(一般地用 / フルオート) 370L:1,215,500 円(※1,339,800円) 460L:1,323,300 円(※1,232,000円) ※脚部カバー別売 22,440円 |
| 工事費 | 約10万~15万円程度 |
| 災害時 ※非常用水は飲用不可、手洗いトイレ用 | 〇 非常用取水口搭載 |
| その他の特徴 | 基本性能を押さえつつ多機能化、低コスト |
(2025年11月現在)
2001年、コロナのエコキュートは世界で初めて販売されました。
必要な機能を厳選して搭載したシンプル設計のエコキュートを展開しています。
メーカー公式サイトによる希望小売価格も、標準的で手軽な価格帯となっています。
「エコガイド」機能で省エネをサポートし、高圧給湯や災害時の取水口設計などもありながら、月々の電気代は約2,700円と平均的。
上位モデルは高効率スクロールコンプレッサーや真空断熱材を採用し、効率よく給湯し、お湯が冷めにくい構造です。
また、栓を抜くだけで自動的にお風呂の配管を洗浄する機能も搭載。
初めてエコキュートを導入する方や、初期費用を抑えつつ安心の機能を求める方に適しています。
このように、エコキュートはメーカーごとに得意分野が大きく異なります。
生活スタイルや住環境に合ったメーカーを選ぶことが、長く快適に使うための第一歩です。
次章では、具体的なニーズ別におすすめのメーカーをご紹介します。
3.自分に合ったメーカーの選び方と、ケース別おすすめメーカー

エコキュート選びにおいては、スペックや価格だけでなく、自分や家族の生活スタイルに合っているかどうかも重要な判断基準です。
ここでは、代表的な5つのケースを想定し、それぞれに最適なメーカーと選び方のポイントをご紹介します。
(1)小さなお子様がいる家庭におすすめのメーカーは?
衛生面に配慮したいご家庭には、ダイキン、三菱電機、日立のエコキュートが特におすすめです。
どの会社も紫外線による除菌機能や配管の自動洗浄を行うモデルがあり、目に見えない雑菌の繁殖を抑えるのに役立ちます。
また、日立の水道直圧給湯方式を採用したモデルは、エコキュートには珍しく蛇口からのお湯を煮沸せずそのまま飲めるため、お子様が誤って蛇口のお湯を口に含んでも安心な点が大きな魅力です。
(2)費用をとにかく抑えたい人に向いているのは?
費用を抑えてエコキュートを使いたい方におすすめなのがコロナとダイキンのエコキュートです。
初期費用を抑えたい場合は、コロナのエコキュートがよいでしょう。
必要な機能に絞ったシンプル設計で、価格帯も手頃です。
それでいて高圧給湯や災害時の対応機能も備えており、月々の電気代も平均的。コストパフォーマンスの高さが光ります。
操作もシンプルで、エコキュートを初めて導入する方にも安心の選択肢です。
また、エコキュートの価格は販売業者によって異なりますので、購入費用をなるべく抑えたい方は、実際の販売価格を考慮しましょう。
省エネ性能を最優先したい方には、ダイキンのエコキュートがぴったりです。
空調機器で培った熱効率制御の技術を活かし、「おまかせモード」や学習機能によって無駄なエネルギー消費を削減。
月々の電気代が他メーカーよりもやや低めに抑えられる傾向があり、長期的に見れば非常に経済的です。
また、ランニングコストはご利用中の電力プランによっても変動しますので、実際のコストについては使用している電力会社に合わせて検討しましょう。
(3)高齢のご家族がいる場合の選び方のコツは?
高齢のご家族がいる場合は、パナソニックやコロナ、日立の機種が適しています。
パナソニックは上位機種にスマート連携機能もありますが、基本的なモデルは直感的に操作できる設計が魅力。
コロナは手頃な価格で必要十分な機能を備えており、「複雑な操作は避けたい」というニーズにも応えてくれます。
高齢のご家族には、操作がシンプルで見やすいリモコン設計、そして安定した給湯温度が重要です。
また、高齢のご家族が離れて暮らしている場合、見守り機能のある日立のアプリ対応機種もおすすめです。
(4)塩害地域・寒冷地・災害に強い機種はどれ?
気候条件が厳しい地域に住む方や、災害時の備えを重視したい方には、ダイキンや三菱電機のエコキュートが最適です。
ダイキンのエコキュートは、沿岸部にお住いの方にうれしい「耐塩害仕様」や「耐重塩害仕様」が全機種対応。
震度7相当に耐える耐震構造に加え、停電や断水時でも取水可能な非常用取水栓を備えているほか、アプリ連動で気象警報緊急沸き上げ機能を搭載したモデルもあります。
三菱電機のエコキュートは災害時の非常用水取り出しが容易で、短い時間に行えます。
脚部を強化した“耐震構造”を採用し、過酷な環境下でも安心して使える耐久性の高さも魅力です。
また、寒冷地モデルや災害時の非常用水取り出しについては、今回取り上げた5つのメーカー(パナソニック・ダイキン・三菱・日立・コロナ)すべてに対応機種があります。
(5)井戸水や地下水を使いたい人に向いているのは?
井戸水や地下水のお湯を使いたいという方には、日立やダイキン、パナソニックのエコキュートが候補になります。
いずれのメーカーも、導入前に水質検査をおこないメーカー基準を満たす必要はありますが、井戸水や地下水でのエコキュート導入が可能なモデルがあります。
特に日立のエコキュートでは、独自の高圧仕様により配管のカルシウムの付着を抑えるため、高硬度水道水にも対応したモデルがあるほか、5年間のシステム長期保証もついているため、水質に制約のある地域での導入に最適です。
エコキュート交換に補助金や助成金は使える?
エコキュートの導入や交換には、国や自治体からの補助金が活用できる場合があります。
たとえば、経済産業省が推進する「高効率給湯器導入支援事業」では、対象機種に最大5~10万円の補助が出ることも。
また、地方自治体でも独自の省エネ促進補助金を設けている地域があり、申請によってさらにコストを抑えられる可能性があります。
ただし、補助金の内容や申請期間、対象条件は年度ごとに異なるため、導入を検討する際は必ず最新の情報を各自治体の公式サイトなどで確認しましょう。
4.エコキュート導入時の注意点とよくある質問(Q&A)

Q1:ガス給湯器からの交換って大変?
給湯配管は共通なので大きな工事は不要です。ただし電源工事と設置スペースの確認は必要です。
Q2:設置場所の条件や工事時間は?
屋外にタンクとヒートポンプを設置できるスペース(約1.5㎡)が必要です。工事は通常1日で完了します。
Q3:長期保証はメーカーで違う?
長期保証はメーカーによって異なり、またメーカーではなく販売店が独自に長期保証を提供することもあります。
メーカーと販売店の保証については、購入前によく検討しましょう。
Q4:高圧タイプと標準タイプ、どっちを選べばいい?
水圧の強いシャワーを使いたい、またはマンションの高層階などで水圧が低い環境の場合は高圧タイプがよいでしょう。
それ以外の場合は標準タイプでOKです。
Q5:ソーラーパネルと連携できる機種はある?
はい。パナソニックやダイキンなど、一部メーカーの上位機種がソーラー連携に対応しています。
5.まとめ

本記事では、国内で信頼の厚い5つのメーカーの特徴を比較し、それぞれの強みや向いているご家庭の傾向についてご紹介しました。
高圧タイプや省エネ重視、災害対応といった機能の違いはもちろん、電気代や保証内容といった長期的な視点も重要な判断材料になります。
エコキュートは、一度設置すれば10年以上にわたって毎日の生活を支える、いわば“暮らしのインフラ”です。
だからこそ、価格や機能だけでなく、ご家庭の人数や生活スタイル、設置環境、将来の使い方までを見据えて選びましょう。
大切なのは、「誰にとって、どんな暮らしに合っているか」という視点を忘れないことです。
迷ったときは、家族の声や日々の使い方を改めて見直してみましょう。
この記事が、納得のいくエコキュート選びにお役に立てましたら幸いです。
エコキュート選びにお悩みの場合は、ぜひお気軽にご相談ください。