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「エコキュート交換に使える!」給湯省エネ2025事業|補助金の申し込み締切と申請のポイント

エコキュートの交換を検討している人にとって、お得に購入できる「給湯省エネ2025事業」は絶対に利用したい国の補助金制度です。
この記事を読めば、「申請はいつまで受け付けているのか」「申請はどう進めていけばいいのか」「補助金額は具体的にいくらなのか」といった疑問が解決します。
「予算額に到達すると終了」という仕組みになっていますので、2025年の年内にエコキュート交換を検討しているのであれば、こちらを読んですぐに取りかかるのがよいでしょう。
目次
1.給湯省エネ2025事業とは?

給湯省エネ2025事業とは、高効率給湯器を設置することで交付される補助金です。
補助金額など詳細について解説していきます。
(1)国が行う高効率給湯器導入支援制度
家庭部門の省エネ化を促進するために国が実施している「住宅省エネ2025キャンペーン」のひとつが、「給湯省エネ2025事業」です。
経済産業省資源エネルギー庁の管轄で行われています。
高効率給湯器の導入支援制度で、こちらを利用することにより、エコキュートなどの高効率給湯器をお得に購入することができます。
(2)給湯省エネ2025事業の目的
家庭のエネルギー消費のうち、約30%を占めるのが給湯分野です。
省エネ効果の高い高効率給湯器を普及させ、家庭のエネルギー消費削減・脱炭素化を進めていくことで、2030年度におけるエネルギー需給の見通しを実現させるのが、給湯省エネ2025事業実施の目的です。
(3)対象となる機器
給湯省エネ2025事業で対象となっている高効率給湯器は3種類です。
エコジョーズは対象外になっていますのでご注意ください。
ヒートポンプ給湯機
大気の熱を利用して電気でお湯を沸かす「エコキュート」です。
冷媒の圧縮と膨張サイクルによってお湯を作り、貯湯タンクに貯めて使用します。
電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機
電気とガスを併用する「ハイブリッド給湯機」です。
熱源が2つあることで、高効率な給湯を実現できます。
家庭用燃料電池
こちらは「エネファーム」です。
ガスから水素を作り出し、空気中の酸素と化学反応させることで発電します。
その排熱を利用し、給湯器の役割も担っています。
(4)エコキュート交換の補助金額の目安
エコキュート交換の補助金額(基本額)は1台あたり6万円です。
2つの加算要件があり、こちらを満たす性能であれば7万円が加算され、最大で「13万円」の補助金が交付されます。
また、この際に電気給湯器から交換するのであれば、撤去費用として1台につき4万円がさらに加算されます。
電気蓄熱暖房機の撤去についても1台につき8万円が加算されます。
撤去加算措置が加わるケースでは、17万円から21万円の補助金が交付される可能性があります。
(5)エコキュート交換に補助金が使える条件
補助金が交付されるための条件はいくつかあります。
- 2025年度の目標基準値以上の性能を備えたエコキュートであること(一般地と寒冷地では基準が異なる)
- 2025年12月31日までに申請していること(エコキュートの設置工事が完了していないと申請できない)
- 申請は事業登録している業者が行うこと(未登録業者からのエコキュート購入は補助金の対象外)
- 中古品またはメーカーの保証対象外であるエコキュートは該当しない
- 住宅用途が条件のため、倉庫や店舗に設置する場合は対象外
2,申請と締め切りのスケジュール

ここからは、申請のスケジュールや注意点について解説していきます。
(1)公式スケジュール(申請開始時期/締切時期)
2025年の補助金制度ですが、2024年11月22日以降の着工であれば2024年にエコキュートに交換していても申請が可能です。
ただし、すでに給湯省エネ2024事業で補助金が交付されているのであれば対象外です。
申請期間は「遅くとも2025年12月31日まで」ですが、申請時に予算額に到達している場合は、申請期間内であっても補助金は交付されません。
2025年10月15日時点では、予算額の70%に達しています(電気温水器などの撤去加算については予算額の84%)。
公式サイトにアクセスすると、現在の予算到達率がわかります。
(2)「予算上限に達し次第終了」の注意点
予算上限に達し次第終了という点は、とくに注意が必要です。
補助金の申請はエコキュートの交換が完了した後に行われますので、購入を決めた段階で予算枠に空きがあっても、工事完了後には締切になっている可能性があるからです。
そのため多くの給湯器業者は、年末になると給湯省エネ2025事業の申請を終了します。
12月は給湯器の交換依頼が多くなり、迅速な工事対応が難しくなりますので、補助金を利用したい場合は余裕をもって早めに依頼することが大切です。
(3)2025年度も早期終了の可能性あり
2024年にも「給湯省エネ2024事業」によって、エコキュートの交換に対し補助金が交付されています。
2024年は12月2日の時点で補助金申請額が予算額の90%に達しており、これ以降の新規工事の受付については補助金が交付されない可能性があるため、ほとんどの業者で申請を終了しました。
なお、電気温水器の撤去による撤去加算措置の予算は、11月5日の時点で90%に達し、年末を待たずして予算上限となりました。
撤去加算措置が予算上限に間に合って補助金が適用されるかどうかは申請してみないとわからないので、11月に入ってからのエコキュート交換については「撤去加算措置を期待しない」という姿勢になっていました。
このように、給湯省エネ2025事業も早期終了の可能性がありますので、ご検討されているのであればお急ぎください。
(4)実際の流れ
- 業者が給湯省エネ2025事業に登録
- 消費者が登録事業者からエコキュートを購入
- エコキュート交換工事着手
- 交付申請の予約
- 工事完了後、交付申請
- 交付決定
- 交付決定通知
- 業者による実績報告
- 補助金の交付
なお、補助金交付は業者に行われますので、その後、業者から購入者に還元される流れです。
3.申請方法とポイント

給湯省エネ2025事業の申請方法と注意点について解説していきます。
(1)申請は施主個人(購入者)ではなく、施工業者(登録事業者)
給湯省エネ2025事業の申請は施主個人(購入者)ではなく、事業登録している施工業者です。
個人で申請する必要は一切ありませんので、以前に比べて手間がかからず、とても便利な制度になっています。
ただし、施工業者が事業に登録していなければ申請ができませんので、事前にしっかり確認しておきましょう。
(2)必要書類
申請に必要な書類は、工事請負契約書、製品の型番(形式)が確認できる書類、工事前の写真と工事後の写真、台所リモコンの写真(無線LANアダプターの写真)などです。
給湯省エネ2025事業は、業者が必要書類をすべて準備してくれ、写真も業者が撮影して申請してくれます。
購入者が自分で行うことは、本人確認書類にサインをするぐらいです。
ちなみに、何かひとつでも不足があると申請が通らないので、業者によっては再度写真撮影に訪れるケースもあります。
(3)スムーズに進めるためのポイント
業者側が申請にもたつく可能性がありますので(無線LANアダプターの写真が不十分で差し戻されるなど)、購入が年末ギリギリになりすぎないよう、余裕をもって依頼することが大切です。
再度写真撮影などを行っているうちに予算額に到達して、補助金が交付されないような事態を回避できるよう、なるべく早めに購入し、業者に申請してもらうのがよいでしょう。
併用できるほかの補助金・支援策
国の補助金制度の併用はできません。
例えば、「給湯省エネ2025事業」と「子育てグリーン住宅支援事業」の両方に申請してエコキュート設置工事の補助金は受け取れないということです。
ただし、国と地方自治体の補助金制度は併用が可能です。
給湯省エネ2025事業を利用したうえで、例えば東京都にお住まいであれば「東京ゼロエミポイント」にも申請することで、さらに12,000円ほどお得にエコキュートを購入できます。
東京ゼロエミポイントの場合は店頭での値引きという仕組みで、こちらも事業登録している業者のみの適用になります。
購入先の業者が対応しているかどうか、事前確認が必要です。
ほかにも、北海道電力の「エコ替えキャンペーン2025」のように、電気温水器からエコキュートへの交換であれば10万円の補助金が受けられるサービスも実施されています。
自分の住んでいる地域でエコキュート交換の補助金・助成金の制度がないか、調べてみてから購入するのがよいでしょう。
高額な初期費用をかなり抑えることができお得です。
4.よくある質問

Q1. 給湯省エネ2025事業は、エコキュート交換にも使えますか?
はい。指定の高効率機種であれば、新規設置だけでなく交換工事にも補助金が適用されます。
ただし、中古機器や対象外の型番は補助対象になりません。
Q2. 給湯省エネ2025事業の申請締切はいつまでですか?
申請締切は2025年12月31日ですが、「予算上限に達し次第終了」となるため、早期に締め切られる可能性が高いです。
Q3. 補助金の金額はいくらですか?
エコキュートの導入では、1台あたり6万円が補助されます(型式や条件により異なる場合あり)。
そのほか、機器の性能に応じた加算や、電気温水器などの撤去工事に対する加算もあり、補助額が増えることもあります。
Q4. 補助金の申請は誰が行うのですか?
施主(個人)が直接申請するのではなく、登録された施工業者や販売店が代理で申請するケースが一般的です。
依頼前に「給湯省エネ2025事業の申請に対応しているか」を確認すると安心です。
Q5. 補助金申請に必要な書類は何ですか?
契約書・見積書・工事前後の写真・領収書などが必要です。
申請要領に沿った書類を不備なく揃えることが重要で、業者と連携しながら準備します。
Q6. ほかの補助金や自治体の制度と併用できますか?
はい。国の「給湯省エネ2025事業」と、自治体独自の省エネ補助制度を組み合わせて利用できる場合があります。
ただし、国の補助金同士で併用させることはできないため、事前確認が必要です。
Q7. 補助金を受けるために注意すべきことはありますか?
申請締切前でも予算が終了すると申請できなくなります。
特に人気の高い補助金事業は早期終了することがあるため、見積もり・契約・申請準備を早めに進めるのがポイントです。
5.まとめ

2026年も高効率給湯器への交換支援制度が続く可能性はありますが、継続されたとしても補助金額が減るかもしれません。
今ならまだ、給湯省エネ2025事業を利用できるチャンスがあります。
給湯器が寿命で交換する必要がある方、高止まりする光熱費を軽減したい方、年内にエコキュートへ交換する予定がある方、補助金を活用したいとお考えの方は、補助金の登録事業者である給湯器交換業者に早めに相談することをおすすめします。
私たちガス給湯器交換サービスは、国の補助金の登録事業者ですのでお気軽にご相談ください