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お湯がぬるい!エコキュートの給湯温度は何℃が最適?光熱費のムダを防ぐ温度設定のポイント

エコキュートは、従来の電気温水器と比べて電気代を大幅に節約できます。
ただし、節約しようとするあまり、給湯温度を低く設定しすぎて「お湯がぬるい」といった生活上の不都合が起こることがあります。
お湯がぬるいと、使用量や使用時間が増え、かえって余分な光熱費がかかってしまうことにも繋がります。
適切な温度設定を知らないために、電気代が余計にかかっている場合もあるのです。
この記事を読むと、エコキュートの最適な給湯温度や、そのメリット、さらに節約するためのコツがわかります。
目次
1.エコキュートの最適な「給湯温度」とメリット

エコキュートの季節ごとの最適な給湯温度と、そのメリットについて解説していきます。
⑴給湯温度とお湯張り温度は「別の設定」
台所やお風呂のリモコンには、「給湯温度」と「お湯張り温度」が別々に表示されています。
給湯温度は、シャワーや蛇口から出るお湯の温度設定です。
お湯を使用するときは、手元の水栓で水道水を混ぜて温度調整が可能です。
お湯張り温度は、浴槽に貯めるお湯の温度設定で、40℃など自分が心地よいと感じる温度に設定します。
⑵夏場と冬場、それぞれ最適な給湯温度は?
貯湯タンクのお湯が配管を通り、実際にシャワーや蛇口から出てくるまでに、どのくらい熱を奪われるのかを想定して給湯温度を設定します。
夏場の温度低下は3℃ほどなので、給湯温度は50℃から55℃の設定が最適です。
より熱を奪われる冬場は、夏場よりも高い55℃から60℃が最適な給湯温度になります。
このように、エコキュートの給湯温度は季節ごとに設定を変更するのがおすすめです。
年間を通じて50℃から60℃の範囲で設定するとよいでしょう。
⑶メリット①|シャワーの水圧がアップ
シャワーや蛇口の水栓は、水道水を混ぜることで温度調整ができる「混合水栓」になっています。
浴室では主に「サーモスタット混合水栓」が使われており、自動で湯温が一定に保たれます。
給湯温度を50℃に設定しておくと、実際にシャワーを40℃で使う際に水道水が多く混ざるため水圧がかかり、シャワーの水圧が強くなります。
逆に給湯温度を40℃に設定して40℃のシャワーを使う場合は、水道水をあまり使わないため水圧が弱まります。
シャワーの水圧が弱いときは、給湯温度が低めに設定されている可能性が高いです。
給湯温度を50℃以上に設定すると、水圧をアップすることができます。
⑷メリット②|光熱費の節約
省エネ効果の高いエコキュートですが、給湯温度を低く設定しすぎることで、かえって省エネ効果が軽減することがあります。
給湯温度の設定が低いとシャワーのお湯がぬるいため、利用時間が自然と増え、その分だけ電気代と水道代がかかってしまうことがあるのです。
給湯温度を50℃から60℃に設定しておくと、満足できる温度でシャワーを利用できますので、お湯の使いすぎを予防でき、光熱費を節約できます。
⑸メリット③|雑菌の繁殖を防止
配管内で発生・増殖するレジオネラ菌は健康被害を引き起こすリスクがありますが、給湯温度を50℃以上に設定しておくと、その増殖を防ぐことができます。
給湯温度を45℃以下に設定しているとレジオネラ菌が増殖してしまい、清潔なお湯を維持できない可能性が高くなります。
安心してエコキュートを使い続けるためにも、温度設定は常に50℃以上にしておくのがよいでしょう。
2.【メーカー別】エコキュートの給湯温度は何℃刻みで設定できる?

エコキュートのメーカーごとに、設定可能な給湯温度をまとめました。
| メーカー | 設定できる給湯温度 |
| パナソニック | 32℃、35℃、38℃から47℃(1℃刻み)、60℃ |
| ダイキン | 37℃から50℃(1℃刻み)、55℃、60℃ |
| 日立 | 35℃から48℃(1℃刻み)、50℃、55℃、60℃ |
| 三菱電機 | 35℃から48℃(1℃刻み)、50℃、60℃ |
| コロナ | 35℃から50℃(1℃刻み)、55℃、60℃ |
※モデルによって異なる場合があります。
このように、50℃、55℃、60℃といった最適である給湯温度は、それぞれのメーカーで設定可能です。
一般的に、エコキュートを購入・設置した際の給湯温度は40℃に設定されています。
リモコンで簡単に給湯温度を変えることができますので、取扱説明書を確認しましょう。
3.温度設定を変えてもお湯がぬるいのは故障?

最適な給湯温度に設定してもお湯がぬるいと感じるのであれば、エコキュートまたはサーモスタット混合水栓の故障の可能性があります。
故障しやすい箇所と、修理・交換費用について解説していきます。
⑴サーモスタット混合水栓の不具合
サーモスタット混合水栓の耐用年数は、10年から20年です。
経年劣化によって、水漏れや、なかなかお湯にならないといった不具合が現れますので、使用して10年を経過している場合は蛇口の修理・交換をするのがよいでしょう。
⑵エコキュート内部の三方弁などの故障
エコキュート内部にある「三方弁」というお湯と水を混ぜる部品が故障している場合にも、「お湯が沸かない」「お湯が貯まらない」といった不具合が現れます。
また、三方弁自体の故障ではなく、それに関連する制御基板の故障の可能性もあります。
自分では判断ができませんので、専門業者に点検を依頼しましょう。
⑶ヒートポンプユニットの経年劣化
ヒートポンプユニットの耐用年数は10年から15年が目安ですが、使用頻度によっては10年経過せずに寿命を迎えるケースもあります。
ヒートポンプユニットに不具合が起こるとお湯が出なくなりますので、専門業者に連絡して修理・交換を依頼する必要があります。
ヒートポンプユニットは高額ですし、寿命を迎えている場合は他の不具合も発生しやすくなるため、エコキュート自体を交換するのがおすすめです。
⑷故障している場合のエコキュートの修理・交換方法と費用相場
専門業者に点検してもらい故障していることが判明したら、修理または交換を検討してください。
耐用年数の10年を経過しているのであれば、他の箇所でも不具合が発生する可能性が高いので、修理よりもエコキュート自体を新品の製品に交換する方がお得です。
また、メーカーの保証期間内であれば無料で修理ができますので、保証期間を事前に確認しておきましょう。
<修理・交換費用>
| 修理・交換箇所 | 費用相場 |
| サーモスタット混合水栓 | 50,000円 |
| 三方弁 | 20,000円から40,000円 |
| 制御基板 | 50,000円から80,000円 |
| ヒートポンプユニット | 80,000円から150,000円 |
<交換費用>(本体価格・標準工事費・撤去費・消費税込み)
| 容量 | 費用相場 |
| 370L(フルオート) | 380,000円から780,000円 |
| 460L(フルオート) | 480,000円から830,000円 |
※業者によって工事費用や出張費用などは異なります。
補助金を活用してお得に交換できる可能性!
経済産業省資源エネルギー庁による「給湯省エネ2026事業」を利用すれば、エコキュート交換で基本補助金7万円が交付されます。
加算要件を満たしている高性能のエコキュートであれば、10万円の交付です。
補助金は予算上限に達すると終了となりますので、エコキュートの交換を検討されているのであれば早めに決断されることをおすすめします。
詳しくは、経済産業省資源エネルギー庁のwebサイトをご覧ください。
4.エコキュート|光熱費の節約方法5選

さらに節約効果を向上させる「エコキュートの使い方」をご紹介します。
⑴沸き上げを工夫する
電気代の安い夜間に沸き上げる
昼間は電気代が割高ですので、沸き上げ時間は電気代の安い夜間に設定します。
「おまかせモード」に設定する
沸き上げ量は「おまかせモード」に設定すると、過去の使用量から最適な湯量を調整してくれるのでおすすめです。
「省エネモード」はさらに節約可能ですが、必要最低限の湯量設定となり、来客時に湯切れになる可能性があります。
長期間留守にするときは「沸き上げ休止」にする
旅行などで数日間出かける際は、「沸き上げ休止」にしておくと電気代が節約できます。
1日程度の不在であれば休止にする必要はありません。
⑵追い焚きではなく足し湯を活用する
お風呂を利用する時間が空いて、浴槽のお湯の温度が下がってしまった場合は、「追い焚き」をするよりも高い温度で「足し湯」をした方が電気代を節約できます。
追い焚きは、冷めたお風呂のお湯を貯湯タンクに戻して温め直します。
冷めたお湯の影響で貯湯タンクのお湯の温度が下がるため、電気を使って沸かし直す必要が出てきます。
一方で足し湯であれば、貯湯タンクのお湯の量が減るだけで済みます。
⑶風呂自動機能を停止する
「風呂自動機能」は、浴槽のお湯の温度を自動的に保つ機能ですが、追い焚きを繰り返しているような状態ですので電気代がかかります。
風呂自動機能は停止し、お湯の温度が下がってきたら高温の足し湯で対応しましょう。
⑷浴槽の湯が冷めないよう蓋をする
家族がバラバラの時間にお風呂を利用する際は、保温のために浴槽に蓋をすると節約になります。
浴槽にお湯を貯める際も蓋をしておくと保温効果が上がりますので、こまめに蓋をする習慣が大切です。
⑸洗い物のときは給湯温度を下げる
台所で洗い物をする場合は熱いお湯は必要ありませんので、給湯温度を下げておきます。
使用するお湯の量が減ることで、おまかせモードなどで日々沸き上げる量も減りますので、節約効果があります。
5.よくある質問

Q1.エコキュートの給湯温度は高いほど安心ですか?
高すぎる設定が必ずしも安心・快適とは限りません。
給湯温度を必要以上に高く設定すると、電気代が上がりやすくなります。
一般的には冬場は55℃から60℃、夏場は50℃から55℃が快適性と省エネのバランスが良い目安です。
お湯がぬるい・足りないと感じた場合は、給湯温度を少しずつ高めに調整するのがおすすめです。
Q2.40℃設定でもお湯が熱く感じることはありますか?
はい、あります。混合水栓の状態や配管内に残った高温のお湯、直前まで高温設定だった影響などにより、体感温度が高く感じられる場合があります。
設定した温度と実際の体感温度は、必ずしも一致しません。
Q3.電気代が高いのは温度設定が原因ですか?
原因の一つである可能性があります。
給湯温度を高く設定しすぎたり、電気料金が割高な昼の時間帯に沸き増ししたり、追い焚きを頻繁に使ったりすると、電気代が上がりやすくなります。
まずは適切な温度に設定して使用することが節約の第一歩です。
6.まとめ

エコキュートの給湯温度は、50℃から60℃に設定するのが最適です。
省エネ効果が高いエコキュートですが、さらに電気代を節約するためには、季節ごとに最適な給湯温度で利用し、沸き上げや保温の工夫をしていくのがよいでしょう。
給湯温度が40℃では逆に節約にならないうえ、雑菌が増殖する恐れがあるので注意してください。
