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エコキュートが壊れた!「次もエコキュート?それともエコジョーズ?」交換費用と光熱費を徹底比較

エコキュートは、利用してから10年を過ぎると経年劣化で交換が必要になります。
エコキュートの交換費用は高額なため、「次はガス給湯器にしようかな…」と、エコキュートからエコジョーズ(ガス給湯器)への切り替えを検討している方からのお問い合わせが増えています。
新しいエコキュートに交換した方がいいのか、エコジョーズに切り替えた方がいいのか、悩んでいる方が多いようです。
この記事では、交換費用・ランニングコスト・使い勝手という3つの側面から、2026年現在での「賢い給湯器の選び方」について詳しく解説しております。
目次
1.なぜ今“ガス給湯器にしたい”人が増えているのか?

これまでエコキュートを利用してきた方が、なぜガス給湯器のエコジョーズに交換するのか、その要因について解説していきます。
⑴電気代高騰の影響
お湯を作る際、燃料に「ガス」を使うエコジョーズに対して、ヒートポンプ式のエコキュートは「電気」を消費します。
国際情勢などの影響を受けて電気代は高騰し、現在も高止まりが続いており、改善される様子は見られません。
原油価格は、家庭で使用する電気代にもガス代にも影響がありますが、電気の方がより直接的な影響を受けやすくなっています。
電気代が生活を圧迫しているため、給湯器の燃料を電気からガスに戻すケースが増えています。
⑵湯切れへの不満
長らくエコキュートを利用してきて感じた不満を、解消したい方もいます。
エコキュートは、貯湯タンクにお湯を貯める仕組みになっていますので、使用量が増える冬場や来客が多い際には、貯湯タンクのお湯が空になる場合があります。
そうなると、再度時間をかけて沸き上げる必要があり、昼間の電気を使用するため電気代は高くなってしまいます。
一方でエコジョーズは、利用するタイミングでお湯を作る仕組みのため、お湯切れの心配がありません。
⑶故障時の修理費が高額
高性能の給湯器であればあるほど、故障時の修理費用は高額になります。
エコジョーズよりもエコキュートの方が部品や制御基板が複雑で、修理にはお金がかかります。
メーカーの保証期間であれば無料で修理できるので問題ありませんが、10年という耐用年数が過ぎてから不具合が起こることを考え、修理費を抑えられるエコジョーズに切り替えるケースが増えています。
2.エコキュートとエコジョーズの仕組みと違い

エコキュートとエコジョーズの特徴、交換費用やランニングコストついて解説していきます。
⑴エコキュートの特徴
エコキュートは貯湯式のため、貯湯タンクが設置されています。
災害などで断水・停電になった際には、貯湯タンクのお湯を一定期間生活用水として利用できます。
エコキュートは、ヒートポンプで大気の熱を集めて冷媒を圧縮してお湯を作りますので、ガスは一切使用しません。
電気料金の安い深夜電力を使用して夜間にお湯を作るため、省エネ効果は高いですが、夜間の作動音が近所迷惑にならないよう、配慮して設置する必要があります。
⑵エコジョーズの特徴
エコジョーズは必要なときにお湯を作る瞬間式のため、お湯切れの心配がありません。
貯湯タンクが必要なく、機器がコンパクトなのでスペースが限られていても問題なく設置できます。
ランニングコストについては、従来型のガス給湯器でこれまで捨てていた排熱を再利用することで、省エネ効果を高めています。
エコキュートと比べて、初期費用が安い点もメリットです。
ただし、オール電化住宅の場合、エコジョーズを設置するためにはガス配管等の新設工事が必要になります。
⑶【比較表】エコキュート vs エコジョーズ どっちがお得?
| 項目 | エコキュート | エコジョーズ |
| 交換費用 | 38万から83万円 | 17万から19万円 ※ガス配管等新設費用別途(費用相場:約20万円) |
| ランニングコスト(月額) | 約4,000円 | 約6,000円 |
| シャワーの水圧 | 減圧弁のため弱くなる | 水道直圧式で強い |
| 給湯省エネ2026事業 | 対象 | 対象外 |
| 納期 | 人気機種の場合1ヶ月から3ヶ月 | 1週間から2週間 |
交換費用は、本体価格・撤去費用・消費税込みで、エコキュートからエコキュート、エコキュートからエコジョーズに交換した場合の費用を掲載しています。
3.あなたに最適なのはどっち?7つのチェックリスト

新品のエコキュートに交換した方がいいのか、エコジョーズに切り替えた方がいいのかを検討するうえで、次の7つのチェックリストを確認してみましょう。
① 太陽光パネルを設置しており、余剰電力で沸き上げができる。
② オール電化を継続して、ランニングコストを抑えたい。
③ 国の補助金制度を活用して、お得に高性能の省エネ給湯器を設置したい。
④ ランニングコストよりも初期費用をとにかく安く抑えたい。
⑤ 水圧の強いシャワーを使いたい。
⑥ お湯切れの心配をしたくない。
⑦ 給湯器が故障して生活が不便なため、とにかくすぐに交換したい。
⑴次も「エコキュート」に交換するのがおすすめの人
チェック①・②・③に該当する方は、次もエコキュートに交換するとよいでしょう。
ランニングコストはエコキュートの方が優れていますから、新品のエコキュートに交換するのがおすすめです。
特に、太陽光パネルから自家発電しており、余剰電力が利用できるのであれば悩む余地はないでしょう。
国の給湯器補助金制度である「給湯省エネ2026事業」では、エコキュートが対象になっています。
基本要件を満たしている機種であれば1台あたり「7万円」、加算要件を満たしている高機能機種であれば「10万円」が交付されますので、補助金を利用してお得に交換が可能です。
今使用しているエコキュートと貯湯タンクの容量が同じエコキュートにすれば、余計な工事費もかかりません。
⑵次は「エコジョーズ」に乗り替えるのがおすすめの人
チェック④・⑤・⑥・⑦に該当する方は、エコジョーズへ交換をおすすめします。
給湯器交換の初期費用を極力抑えたいのであれば、エコジョーズがおすすめです。
前章の比較表で紹介したように、同程度のお湯の使用量のエコキュートに比べ、20万円から60万円ほど安く設置できます。
また、エコキュートを利用してきた方で、「シャワーの水圧が弱くて不満」「お客さんが来る機会が多く、湯切れの心配をしたくない」といった不満や要望がある場合も、エコキュートからエコジョーズに変更した方がよいでしょう。
これまで感じていた湯切れの心配や、シャワーの水圧のストレスを解消できます。
エコジョーズは希望の製品の設置がスムーズですので、給湯器が使えずとにかく早く交換したいのであれば、エコジョーズがおすすめです。
エコキュートの人気機種だと、設置まで1ヶ月以上待つようなこともあります。
4.「エコキュートからエコジョーズ」へ変更する前に知っておくべき4つの注意点

エコキュートからガス給湯器のエコジョーズに乗り替える場合は、4つの注意点があります。
事前に確認しておきましょう。
⑴ガス配管・メーターの工事が必要
オール電化住宅の場合、ガス管が敷地内にないケースがあります。
ガス管が敷地内にあれば問題ないのですが、ない場合はガス管を新設しなければなりませんので、別途工事費がかかります。
プロパンガスを利用する場合、工事は10万円未満で行えますが、プロパンガスの月々のガス代は都市ガスよりも割高です。
都市ガスを利用する場合、工事費の目安は約10万円です。
ただし、地域によっては、都市ガスを利用できない場合があります。
また、ガス会社との契約を開始するにあたり、供給メーターの設置や事務手数料で約2万円かかります。
⑵電気契約の変更
エコキュートは深夜電力でお湯を沸き上げるため、「深夜電力プラン」になっているケースが多いです。
エコジョーズに切り替えるのであれば、電力会社との契約プランの変更が必要です。
基本契約の見直しやガスの使用によって、光熱費のバランスが大きく変わる点に注意しましょう。
⑶ドレン排水の処理が必要
エコキュートからエコジョーズに変更する際には、ガス管のほかにも配管工事が必要です。
エコジョーズはドレン排水が発生しますので、適切な排水処理ができる場所があるかどうかの確認のほか、ドレン排水専用の配管工事も行います。
ガス管の新設工事も含めると、15万円から20万円ほど別途費用がかかります。
⑷エコジョーズは「給湯省エネ2026事業」の対象外
エコジョーズは、給湯省エネ2026事業の対象外のため、国の補助金は利用できません。
ただし、エコジョーズに乗り替える際に、窓や天井などの断熱改修工事をするのであれば、「みらいエコ住宅2026事業」の対象になる可能性があります。
対象工事の組み合わせについては、2026年3月23日時点では正式決定していませんので、最新情報は公式サイトを確認してください。
5.よくある質問

Q1. エコジョーズとエコキュートはどちらがお得ですか?
初期費用はエコジョーズが安い傾向にありますが、光熱費や補助金を含めるとエコキュートがお得なことも。
オール電化や太陽光発電がある家庭はエコキュート、初期費用を抑えたい場合や湯切れが心配な方はエコジョーズがおすすめです。
Q2. エコキュートからガス給湯器(エコジョーズ)に変更する場合、工事は何日かかりますか?
一般的には半日〜1日程度で完了します。
ただし、ガス配管の新設や電気契約の変更が必要な場合は、別日程での工事が必要になることもあります。
Q3. 補助金対象のエコキュートが在庫切れの場合はどうすればいいですか?
入荷待ちで交換まで長くかかる場合があります。
補助金を使いたい場合は完全に壊れる前に、早めに交換することをおすすめします。
6.まとめ

エコキュートからエコキュートへの交換、エコキュートからエコジョーズへの交換では、初期費用やランニングコストのほか、工事内容も大きく異なります。
将来を見据えてどちらが最適なのか、メリットとデメリットを比較し、ご家庭に合った選択をしましょう。
エコキュートは、設置までに時間がかかるケースが多いです。
使用して10年を経過していて不具合を感じている場合は、次もエコキュートにするか、次はエコジョーズにするかを早めに検討し、専門業者に問い合わせすることをおすすめします。
