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2026年最新|アパートの給湯器交換に補助金を活用!「賃貸集合給湯省エネ2026事業」を解説

アパートを経営していると、「給湯器の寿命が近く、入居者から故障の連絡が入るようになった」「給湯器が壊れる前に一斉に取り替えたいが、交換費用が不安」といった、給湯器交換についての不安や悩みがつきまといます。
そんな問題を解決してくれるのが「賃貸集合給湯省エネ2026事業」の補助金制度です。
この記事を読むと、事業の期間や申請方法、補助金額、導入するエコジョーズのメリットについて詳しくわかります。
目次
1.アパート経営に「補助金でエコジョーズ」を導入する3つのメリット

経営するアパートの給湯器を「エコジョーズ」に交換するメリットについて解説していきます。
⑴物件価値の向上
物価高が生活に大きな影響を与えている昨今、光熱費を節約できる省エネ給湯器が整備されているアパートは借り手にはとても魅力的です。
エコジョーズは従来型のガス給湯器と比較して、ガス使用量を約13%削減できますので、光熱費を大きく節約できます。
築年数が同じで、賃貸料や間取りが同じような部屋であれば、従来型のガス給湯器のアパートよりも、エコジョーズのような省エネ効果の高い給湯器があるアパートを迷わず選ぶでしょう。
エコジョーズに交換すると「省エネ性能の高い物件」として価値が高まり、借り手にアピールしやすくなります。
⑵入居者の満足度アップ
設備が古いと入居者の不満が募り、退去していくリスクが高まります。
家庭で消費するエネルギーの約1/4を占めるのが「給湯」ですので、設備投資の中でも入居者の満足度アップに直結するのが最新型の給湯器への交換です。
エコジョーズの導入は、入居者の方にとって光熱費を抑えられる点が大きな魅力です。
退去防止の効果が期待できます。
⑶将来の修繕費削減
給湯器の耐用年数は使用頻度で前後しますが、約10年です。
10年を経過したあたりから給湯器の不具合を訴える声が多くなってきます。
アパートの給湯器が次々に故障してしまうと、時期によっては交換に時間がかかるケースがありますので、そういったリスクを回避するためにも、できるだけ早目に一括交換するのがよいでしょう。
補助金を活用できる今だからこそ、アパート経営の将来の修繕費を削減できる絶好の機会です。
コラム:アパート・マンションにエコジョーズが向いている理由
省エネ効果の高い給湯器にはエコジョーズの他に、ヒートポンプ式の「エコキュート」がありますが、アパートやマンションにはエコジョーズが最適です。
エコジョーズは排気熱を利用することで、給湯熱効率が従来型のガス給湯器と比較して約80%から約95%に向上しており、高効率である点が理由のひとつです。
また、エコキュートは、ヒートポンプユニットの他に、貯湯タンクを設置する広いスペースが必要なのに対し、エコジョーズは貯湯タンクがありませんので、コンパクトで設置しやすいというメリットもあります。
さらに、エコジョーズは設置に時間がかかりませんので、エコキュートよりも早く交換ができます。
アパートやマンションでは、多くの部屋の給湯器を一括で管理しなければならないからこそ、エコジョーズが選ばれています。
2.「賃貸集合給湯省エネ2026事業」とは?

「賃貸集合給湯省エネ2026事業」は、アパートに設置されている従来型給湯器をエコジョーズに交換する際に活用できる補助金制度です。
制度内容について解説していきます。
⑴賃貸オーナー・管理組合専用の補助金制度
3省合同による省エネリフォーム支援事業「住宅省エネ2026キャンペーン」の中で、経済産業省資源エネルギー庁が主催しているのが「賃貸集合給湯省エネ2026事業」です。
設置スペースが限られていてヒートポンプ給湯機の導入が難しい既存賃貸集合住宅向けに、省エネ型給湯器であるエコジョーズの導入促進が目的となっています。
補助対象は、賃貸集合住宅を所有しているオーナー、またはオーナーから業務を委託されている管理法人で、エコジョーズへの交換1台あたりにつき一定額の補助金が交付されます。
⑵1台あたり最大いくら?一棟まるごと交換なら?
補助額は条件によって異なります。
| 機能 | ドレン排水への対応処置 | 補助額(1台あたり) |
| 追い焚き機能なし | なし | 5万円 |
| ドレン排水ガイド敷設 | 8万円 | |
| 追い焚き機能あり | なし | 7万円 |
| ドレン排水工事 | 10万円 |
1部屋の交換にも利用できますが、この機会にまとめて全部屋交換した方がお得です。
アパートの住戸数は6戸が一般的ですので、一棟分まるごと交換となると最大で60万円の補助金が交付されます。
⑶対象となる物件と条件
対象となる物件は「既存の賃貸集合住宅」ですので、新築アパートは対象外です。
また、「従来型給湯器からの交換」が条件となっていますので、設置されている給湯器がすでにエコジョーズの場合も対象外です。
補助金の対象となるエコジョーズは、一定の性能が必要となります。
対象の機種や型番は、公式サイトから確認ができます。
なお、施工する事業者が「登録事業者」でなければ、補助金の申請ができませんので注意が必要です。
事前に登録業者かどうか確認しておくのがよいでしょう。
⑷2025年までの制度との違い
2025年に実施された「賃貸集合給湯省エネ2025事業」との変更点は予算のみです。
2025年が50億円だったのに対し、2026年は35億円の予定です(2026年2月9日時点)。
受付期間は2026年12月31日までですが、予算上限となり次第終了しますので、申請の推移は随時公式サイトで確認して、なるべく早く交換工事を始めるのがよいでしょう。
賃貸集合給湯省エネ2025事業では、最終的に予算の61%の補助金が交付され、受付終了となりました。
⑸他の補助金との併用はできる?
地方自治体の補助金・助成金制度との併用が可能な場合があります。
お住まいの自治体で利用できる補助金制度があるかどうか、工事を依頼する業者に確認してみるのがよいでしょう。なお、「東京ゼロエミポイント」は個人が対象で賃貸集合住宅オーナーは対象外のため併用はできません。
3.【2026年】基本的な流れと注意点

賃貸集合給湯省エネ2026事業のスケジュールと、制度利用上の注意点について解説していきます。
⑴受付開始時期と申請スケジュール
現時点(2026年2月27日現在)では、受付開始時期は未発表ですが、正式決定され次第受付開始となります。
なお、昨年は2025年3月29日に受付が開始されました。
2025年11月28日以降に工事着手していれば補助の対象になりますので、受付が開始される前にエコジョーズの交換工事をしても問題ありません。
申請期間は2026年12月31日までですが、予算上限になり次第受付終了となります。
⑵工事前に確認すべきポイント・入居者への説明
エコジョーズへの交換工事前には、入居者への説明が大切です。
交換工事によってお湯が使えない時間ができますので、入居者には事前に周知する必要があります。
なかには、交換費用を負担しなければならないと勘違いして、クレームに繋がるケースもあります。
設備はオーナーの所有物ですので、給湯器の交換費用は入居者の負担ではないことも伝えておくとよいでしょう。
⑶申請から補助金交付までの流れ
補助金の交付は、給湯器の交換工事が完了し、申請した後になります。
登録事業者と工事契約を交し、交換工事完了後に支払いを済ませ、その後、事業者が申請するという手順です。
申請に関する書類や必要な写真などの準備は、事業者が行ってくれるので手間はかかりません。
補助金交付決定となると事業者に補助金が振り込まれますが、その際にオーナーにも交付決定通知が送付されます。
最終的には事業者からオーナーに補助金が還元されます。
⑷よくある注意点とトラブル対策
補助金申請に関しては、事前に登録事業者かどうかの確認が必要です。
契約して工事完了後に登録事業者でないことがわかり、補助金の申請ができないケースもありますので注意してください。
また、年末になると工事中に予算上限となって受付終了となる可能性がありますので、早めに検討して工事を開始するのがよいでしょう。
トラブルとしては、「交換工事当日に入居者が不在・連絡が取れないために交換工事ができない」「交換工事の騒音に対する苦情」「工事車両の駐車スペースがない」といった点が想定されます。
入居者や周辺住民に対して、周知徹底しておくとトラブル予防になります。
4.よくある質問

Q1.賃貸集合給湯省エネ2026事業は、アパートが1棟4戸でも対象になりますか?
はい、対象になります。取り替え台数の下限は1台以上ですので、4戸の小規模アパートでも問題ありません。
ただし、本事業は「賃貸住宅の全住戸(または複数戸)」をまとめて交換することを想定した制度です。
1戸のみ交換の場合は、一般世帯向けの「給湯省エネ2026事業」が適用される可能性があり、その場合、エコジョーズは対象外となるため注意が必要です。
Q2.オーナーが個人でも申請できますか?
はい、個人オーナー様でも申請可能です。不動産賃貸業を営む個人、または法人のどちらでも対象となります。
なお、実際の申請手続きは、オーナー様ご自身ではなく、工事を行う「登録事業者(弊社のような専門業者)」が行いますので、オーナー様の手間はほとんどありません。
Q3.夜間の工事は可能ですか?居住者の在宅時にお願いしたいのですが。
工事は可能ですが、近隣トラブルに発展するリスクがあるためおすすめしません。
集合住宅での夜間工事は、騒音トラブル防止のため、管理規約で工事可能時間(例:平日9時〜17時など)が決まっている場合があります。
土日祝日の工事も禁止されている場合もあるため、必ず事前に管理会社や管理規約をご確認ください。
給湯器の交換には、壁に穴を開ける振動音や、電動工具の音が響きます。
マンションやアパート内では音が配管を伝って上下階に大きく響くため注意が必要です。
Q4.補助金はいつ振り込まれますか?
工事完了・申請後、おおよそ2〜3ヶ月後が目安です。
手続きの流れとしては、以下のようになります。
- 工事完了後、事業者が事務局へ「交付申請(実績報告)」を行う
- 事務局による審査(約1〜2ヶ月)
- 補助金額の確定・事業者への振り込み
- 事業者からオーナー様へ返金(または工事代金へ充当)※予算の執行状況により前後することがあります。
Q5.給湯器が既に壊れていて、緊急交換した場合でも申請できますか?
2025年11月28日以降の着工であれば、申請可能です。
2026年度事業の対象となる工事は、通常「令和7年度補正予算の閣議決定日(2025年11月28日)」以降に着手したものが対象となります。
ただし、補助金を申請するには、工事を行う業者が事前に「給湯省エネ事業者」として登録済みであることが必須条件です。
これから交換する場合は、登録事業者にご依頼いただければ安心です。
5.まとめ

アパートに設置されている給湯器は、10年以上が経過していると交換を検討していくことになりますが、その際には「賃貸集合給湯省エネ2026事業」を利用するとお得です。
従来型給湯器からエコジョーズに交換する場合に補助金が支給されますので、アパートに設置している給湯器を確認してみましょう。
経営するアパートの給湯器が交換時期を迎えている方は、補助金申請の実績があり、安心して依頼できる登録事業者を事前に探しておくことをおすすめします。
